23話なんて。 ページ26
轟side
「それじゃあ、俺はもう行く。仕事があるんでな。
轟、お姉さんが帰ってくるまでの間、神崎の世話くらいしてやれよ。」
「...もちろんです。ありがとうございました。」
相澤先生は俺の家に着くとAを布団まで運び、俺に一言残して学校へ帰っていった。
途端に思い浮かぶ、さっきの彼女の苦しむ顔。
.....Aは、今どうしているのだろうか。
彼女が起きたら、リカバリーガールから受け取った薬を飲まさなきゃいけない。
それを口実に、Aの部屋へ足を運ぶ事にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
彼女の部屋の前に立つと、急に緊張が走る。
...もし、Aが起きてたらどうする？
怖がらせてしまうかもしれないし、俺の顔なんて見たくないかもしれない。
そもそも、なんて声をかけたらいい？
色々と思う事はあったが、それよりも彼女の体調の方が大切だと自分に言い聞かせ、深く深呼吸する。
.......よし、
「A....入るぞ。」
少し震えた手で引き戸を開けると、そこには布団に横たわる彼女。
(...やっぱり、寝てる....か.....)
内心ホッとしていると、ふと、あることに気づく。
(そういや、Aの部屋に入るのなんて、初めてだよな...)
考えてみれば当たり前の話だ。
Aの前ではあんな態度をとる俺が彼女の部屋に入る機会なんて皆無に等しい。
物珍しさにぐるりと辺りを見回すと、そこには沢山のスケッチブックやキャンバス、絵の具に色鉛筆など、絵に関する物だらけだった。
...そうだ、確か彼女は絵を描くのが好きだった。
彼女の休日の過ごし方は姉さんの手伝いか、スケッチブックを持って外に出かけることなのを思い出す。
その時の彼女は楽しそうに笑っていて、その表情はとても綺麗だった。
....絵は、作者そのものを表すと聞く。
彼女の目に映る世界は、一体どんなものなのだろう。
...彼女はどんな絵を描くのだろう。
気になったが、きっと自分はこの先それを拝むことなどないんだろうと考えて、肩を落とした。
ーーーーーーーーーーーー
な、なんか気づいたらどんどんシリアスになってくなぁ...(｡ŏ_ŏ)
あ、ちなみに番外編のリクとかありませんか？
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セレネ(プロフ) - 続編すごく楽しみです！更新大変だとは思いますが頑張ってください！応援してます！ (2018年8月17日 14時) (
レス) id: caaac3f99a (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 続きみたいです(吐血) 更新大変だと思いますが、応援しています。この恋の行く末楽しみです。 (2018年8月16日 22時) (レス) id: b9e3ade31c (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - 続編めちゃくちゃ楽しみにしてます。更新頑張って下さい。応援してます。 (2018年8月3日 22時) (レス) id: 5deb47caf1 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - 私も映画見ました！！本編じゃ絶対見れないようなシーンもあったので嬉しかったです。特にかっちゃん。 (2018年8月3日 22時) (レス) id: eef577390e (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - 久々の更新とても嬉しかったです！続編おめでとうございます！！これからも頑張ってください！ (2018年8月3日 21時) (レス) id: e12a3831fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kuumi
| 作成日時：2018年1月2日 22時
