17話なんて。 ページ20
轟side
その日、家に帰るなり、Aの元へ行こうとした。
『彼女と話がしたい』『彼女に謝りたい』
....『Aの声が聞きたい』その一心で。
だけど、初めて彼女の部屋の壁をノック(扉が引き戸のため)してみたが、まだ部屋に戻っていなかった。
...まだ帰っていないのだろうか？
残念に思いながら部屋に戻ると、その約1時間後に冬美姉さんから飯が出来たと声をかけられ、食卓に向かう。
......ん？
ピタリとテーブルの前で止まると、冬美姉さんから『どうしたの？』と言われ、疑問をぶつけてみる。
「姉さん、今日って何か祝う日なのか？」
普通の食事にしては少し豪勢だ。
料理も手間のかかるものばかりだし、盛り付けもかなり凝っている。
...あ、でも、冬美姉さんは俺より遅く帰ってきたはずだ。
こんな料理をこんな短時間で作れるものなんだろうか...？
色々な疑問が浮かんで立ち尽くす俺を冬美姉さんは、
「もー！そんなこといいからサッサと食べなよ！冷めちゃうでしょ？」
と、急かしたため、渋々椅子に座る。
首を傾げ、冬美姉さんが何故かニヤニヤと笑いながら見守る中、料理を口に運ぶと...
..........え？
「⁈.....すげぇ....美味い.....」
「でしょ？たがら早く食べなっていったの！」
それは、今まで食べた料理の中で一番美味いと言っても過言ではない程のものだった。
冬美姉さんの料理の腕も中々だったが、急にこんなもの作れるようになるのか...？
思わず箸を止めていると、冬美姉さんが台所へ向かっていく。
そこでふと、この料理について、この味に覚えがあることに気づいた。
これは冬美姉さんの味じゃない。
これは.......＿＿ ＿＿＿＿＿＿＿
「ほらAちゃん、焦凍が料理のこと、美味しいって言ってたよ。」
その事実に気づいた時、後ろから声がして、思わず振り向く。
するとそこには、冬美姉さんと一緒に髪をひとまとめにしたエプロン姿のAがいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3324人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
セレネ(プロフ) - 続編すごく楽しみです！更新大変だとは思いますが頑張ってください！応援してます！ (2018年8月17日 14時) (
レス) id: caaac3f99a (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 続きみたいです(吐血) 更新大変だと思いますが、応援しています。この恋の行く末楽しみです。 (2018年8月16日 22時) (レス) id: b9e3ade31c (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - 続編めちゃくちゃ楽しみにしてます。更新頑張って下さい。応援してます。 (2018年8月3日 22時) (レス) id: 5deb47caf1 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - 私も映画見ました！！本編じゃ絶対見れないようなシーンもあったので嬉しかったです。特にかっちゃん。 (2018年8月3日 22時) (レス) id: eef577390e (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - 久々の更新とても嬉しかったです！続編おめでとうございます！！これからも頑張ってください！ (2018年8月3日 21時) (レス) id: e12a3831fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Kuumi
| 作成日時：2018年1月2日 22時
