11話なんて。 ページ14
緑谷side
「...轟君、またやらかしたの？」
机に顔を伏せる轟君を見て、僕たちヒーロー科1- Aは察した。
...これはいつもよりやったやつだな、と。
「轟さん、今回はその...Aさんに何を言ったんですの？」
隣の八百万さんが恐る恐る問いかける。
すると彼はゆっくりと顔を上げ、光のない目で僕たちを見ると、ボソボソと呟いた。
なんでも、神崎さんの作るご飯が不味いと言ってしまったらしい。
これを聞いて、女子全員からブーイングが飛んだ。
「なんでそんなこと言ったん⁈」
「轟さん、いつもAさんのお料理が1番美味しいとか、毎日それを食べられる自分は幸せ者だって仰っているじゃありませんか！」
『信じられない』って感じで轟君を責める女子。
まぁ、みんながここまで怒るのはしょうがない。
なにしろ、轟君は一緒にお昼を食べる度に
『...蕎麦よりAの飯の方が美味い。』
とか、
『アイツ、毎回自分の料理が完食されてるのを見ると嬉しそうに笑うんだ。
.....それが信じられねぇくらい可愛い。』
とか、幸せそうな顔をして惚気るし、
神崎さんも『自分に出来ることはそれくらいしかない』って言っていたのを聞いていたからだ。
神崎さんは人一倍自信がない人だから、そんな彼女を心配している女子としては怒らずにはいられないんだろう。
そんな中、怒鳴られた轟君は、シュンとして目を伏せ、口を開く。
「...昨日、Aの部屋の前を２時くらいに通ったらまだ電気がついてて...
たぶん、勉強してたんだろうな。
それなのに、５時半なんて早い時間に起きて、朝飯の準備とか...
アイツが体壊すのは嫌だと思って『まだ寝てろ』って言うつもりが、気づいたら口が勝手に...」
『今日、Aに飯作ってもらえなかった...』なんて、どんどん顔が曇っていく。
それを見て、顔を見合わせる蛙吹さんと麗日さん。
「...相変わらず不器用ね、轟ちゃん。」
「いや、不器用すぎるやろ！」
「とにかく！この件に関してはちゃんと謝った方がいいと思います！
今回ばかりは轟さんも素直にならないと！
Aさんは優しい方ですから、許してくださると思いますわ！」
八百万さんの説得力のある言葉と共に、クラス全員が応援の声をかけると、
「...あぁ、頑張る。」
と、轟君は意を決したように答えた。
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セレネ(プロフ) - 続編すごく楽しみです！更新大変だとは思いますが頑張ってください！応援してます！ (2018年8月17日 14時) (
レス) id: caaac3f99a (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 続きみたいです(吐血) 更新大変だと思いますが、応援しています。この恋の行く末楽しみです。 (2018年8月16日 22時) (レス) id: b9e3ade31c (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美妃(プロフ) - 続編めちゃくちゃ楽しみにしてます。更新頑張って下さい。応援してます。 (2018年8月3日 22時) (レス) id: 5deb47caf1 (このIDを非表示/違反報告)
凛月(プロフ) - 私も映画見ました！！本編じゃ絶対見れないようなシーンもあったので嬉しかったです。特にかっちゃん。 (2018年8月3日 22時) (レス) id: eef577390e (このIDを非表示/違反報告)
白龍(プロフ) - 久々の更新とても嬉しかったです！続編おめでとうございます！！これからも頑張ってください！ (2018年8月3日 21時) (レス) id: e12a3831fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kuumi
| 作成日時：2018年1月2日 22時
