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story62 体調不良 ページ20

陽毬side


その日は棗との合同任務の日だった。僕はここのところ体調が優れなくて、教室にも行かず部屋で休んでいることも多かった。だけどそんなこと初校長(アイツ)には関係ない。この前の貸しだとでも言うように、次々と任務が課されていった。

アリスを使うたびに身体が熱くなって意識が朦朧(もうろう)としていった。自分の思い通りにアリスが使えない。体を温めるような小さな火を出したいのに、全てを黒焦げにしそうなほど激しい炎がでてしまうようなそんな感覚。

そんな状態で訪れた今日の任務。2人でペアを組むのはドッジボールの時以来だ。車での移動中、棗は何度も僕のことを気に掛けてくれた。全然授業に出ないのと、僕の顔色の悪さから体調不良に気付いたらしい。

車が目的地に着いても僕の体調は優れなかった。身体が常に熱に浮かされてまともな思考が出来ない。車を降りてみたが自分の体重を支えきれずに足元がふらついた。


「おいペルソナ、陽毬は置いてく。俺1人で十分だ。」

「いや、この任務に陽毬は必要不可欠。お前のアリスだけでは無理だ。」


倒れ込みそうになった僕を棗が支えてくれて、棗がペルソナに抗議したが、ペルソナは聞き入れてくれない。


「僕、頑張るから……。棗、迷惑かけるだろうけどごめんね。」


それでも棗は1人で行くと食い下がってくれたがこれ以上彼に楯突くと棗の立場が危うくなる。ペルソナに掴みかかる棗の手を取って引いた。

うん、大丈夫。ちゃんと力を込めれば立ってられる。早く歩くのは無理だけど何とかアリスは使えそう。棗が心配そうにこちらを見てる。あぁ、こんな顔をさせてしまうなんて僕はまだまだだなぁ。


その日の任務は複雑だった。いつものように相手の組織が手に入れた学園の資料を回収するだけでなく、学園外に資料を持ち出した犯人を捕らえ、どうやって手に入れたか、協力者は誰かなどの情報を聞き出さなければいけなかった。聞き出した後、相手が得た学園の情報を消して辻褄を合わせる必要もある。ここまでは僕のアリスを駆使して何とかこなせた。


しかし建物内にはアリス持ちが数人いて、僕らの行手を阻む。
アリスとの戦闘において満足に動けない僕と言うお荷物を抱えた棗は、苦戦を強いられた。いくら彼のアリスが圧倒的なパワーを誇るといっても、僕を庇いながらの戦闘は無理がある。

何とか任務をこなし戻った時には僕も棗もボロボロだった。倒れ込むように車に入ると、すぐに意識を失った。

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設定タグ:学園アリス , 学アリ , アニメ
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えるふぃ(プロフ) - Rumiさん» Rumiさん、ご指摘ありがとうございます!! 火事に直してきました!気が付かず申し訳無いです…。細かいところまで読んでくださってありがとうございます! (2020年5月3日 1時) (レス) id: 2cfa1564f2 (このIDを非表示/違反報告)
Rumi(プロフ) - あの71話の火事が家事になってますが…。 (2020年5月3日 1時) (レス) id: 29532e4533 (このIDを非表示/違反報告)
ひらり - 30話目のアリス祭のとこのワカメさんのセリフ「ああ忘れる所だった。不人気どころかー...」が蜜柑のセリフになってるぞー。 (2014年4月12日 10時) (レス) id: 057e594f88 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - チェナさん 間違いを教えて下さりありがとうございました。助かりました。 一応気付いたところは直しました。 また 何かあったら言って下さいm(_ _)m (2013年12月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 39d6b953a1 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - アルト(οπο)さん» アルト(οπο)さんありがとうございます。 初めて自分の作品にコメントを戴きをその上誉められるなんてとっても嬉しいです♪ これからも書くの頑張ります(≧∇≦) (2013年12月2日 0時) (携帯から) (レス) id: 39d6b953a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えるふぃ | 作成日時:2013年11月29日 23時

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