story60 セントラルタウン ページ18
陽毬side
セントラルタウンに付いてまず向かったのはとある服屋。この店の服はどんな汚れでも染みにならない優れ物。任務時に返り血を浴びたりしてよく服をダメにしていたので、この服屋を見つけてからずっとここで買い物してる。
少し値段は高いが通常の服だと何枚あっても足りないのと、ここの服は丈夫で生地が傷みにくいし、風通しも良く機能性抜群なので愛用している。
店内を見回っていたら、新しく入荷していた真っ白なパーカーが目に止まった。フードの部分に猫耳が付いていて可愛い。このデザインが僕の裏世界の呼び名にぴったりだったので迷わず購入した。
その後、足りなくなっていた包帯や薬を買い足して、最後に自分用のお菓子を買い込む。棗は別に寄りたいところがあったようで、僕は1人で回った。
「あっ、陽毬。わぁ、荷物もいっぱい!」
「すごいでしょ、これほとんどお菓子なの。最後にホワロン買おうと思ってさ!」
ある程度お菓子を買い込んで、次のお店で最後にしようと思ったら店の前で流架とよーちゃんに出会った。その隣には読心術のアリスの持ち主(名前は知らないからみんな彼のことを心読みくんと呼ぶ)がいる。珍しい組み合わせなので少し驚いた。
店の前には長蛇の列が出来ていたので、流架やよーちゃん、心読みくんと話しながら列に並ぶ。数分ほど並んで大箱入りのホワロンを十箱程買った。
あまりに大荷物になったので今から食べる用に一箱だけ残し、他の荷物もまとめてテレポートで送る。
「流架、他に行きたいところある?」
「文化祭の買い出しも終わったし、特にないよ。」
「じゃあ、棗探して合流しよっか!」
当初の目的も果たしたし、特に行きたいところもないからこのまま流架と棗を探す。行儀悪いと分かってはいるが歩きながらホワロンを食べる。
ホワロンはマシュマロと綿菓子を足したような食感で、口に含むとフワッと溶けてミルキーな味が広がる不思議なお菓子。
自分だけ食べるのも何だから、一緒にいる流架たちにも分けながら食べたらすぐに一箱分無くなってしまった。
しばらくセントラルタウン内を探し、アクセサリー屋の前で棗を見つけた。そしてなぜか側には星なしの姿が。すかさず心読みくんが星なしの心を覗くと棗に女装癖があるのかといった変な想像をしてたみたい。
「前から思ってたけど、星なしってずれてるよね。」
「ルカぴょん、陽毬ちゃん?」
近付いて声をかけると星なしは気の抜けたような顔で立っていた。
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えるふぃ(プロフ) - Rumiさん» Rumiさん、ご指摘ありがとうございます!! 火事に直してきました!気が付かず申し訳無いです…。細かいところまで読んでくださってありがとうございます! (2020年5月3日 1時) (レス) id: 2cfa1564f2 (このIDを非表示/違反報告)
Rumi(プロフ) - あの71話の火事が家事になってますが…。 (2020年5月3日 1時) (レス) id: 29532e4533 (このIDを非表示/違反報告)
ひらり - 30話目のアリス祭のとこのワカメさんのセリフ「ああ忘れる所だった。不人気どころかー...」が蜜柑のセリフになってるぞー。 (2014年4月12日 10時) (レス) id: 057e594f88 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - チェナさん 間違いを教えて下さりありがとうございました。助かりました。
一応気付いたところは直しました。
また 何かあったら言って下さいm(_ _)m (2013年12月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 39d6b953a1 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - アルト(οπο)さん» アルト(οπο)さんありがとうございます。
初めて自分の作品にコメントを戴きをその上誉められるなんてとっても嬉しいです♪
これからも書くの頑張ります(≧∇≦) (2013年12月2日 0時) (携帯から) (レス) id: 39d6b953a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えるふぃ | 作成日時:2013年11月29日 23時