せくしーたち10

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風磨side

ラジオの収録、スタジオ入った瞬間から嫌な雰囲気。今は中島と勝利だけど、その勝利が集中してなくて中島の目が怖いし。

何より待ってる聡マリが...無言なんだよ？そんなことあり得ない。いつもは騒いでむしろ怒られるのに
「どした？」
「なんでもないもん」
「そ？喧嘩すんなよ？」
「喧嘩じゃないもん」

マリウスは拗ねながら答えてくれるけど松島はツンって感じ。黙って怒ってる。
「怒られた？」
「...別にぃ」

怒られたのか。マネージャーが顎で中島の方指してるから中島からだな？2人揃って怒られたんだ...マリウスがちょっと甘えてくるから構いつつ松島の背中撫でてたら終わったらしい。気まずそうな勝利と目が怖い中島が出てきた。

「じゃ、松島行こ」
黙って頷いて立ち上がったからブース入るけど...不安だな。馴染みのスタッフさんしかいないし、もう何年もやってる仕事だからこそ大人は誰も何も言ってこない。

「松島行ける？テンション大丈夫？」
「平気だけど？」
それで始まった松島とのラジオ。ブースの外では厳しめに言われて涙目になってる勝利とマリウス...

で、ブースの中ではその怒られてるのを気にして全然話聞いてない松島。こーりゃ後で説教だな。なんか今日は年下組が浮わついてんだよなぁ

ほんとこの３人、1人が崩れると後2人も崩れやすいんだよ。松島に睨みきかせつつなんとか終わった。
「聡、菊池も。5人でやる前に話しよ」
ブースから出たらすぐ中島に呼ばれて、もはや泣いてる勝利とマリウスも一緒に空き部屋行く。

「3人はそこ正座しなさい」
中島が床指差して言ったら、既に泣かされてる2人は素直に従った。でも松島は...

「さっき怒られたからわかってるっ」
「でも菊池ととってる時の態度悪かったよ。正座しなさい」
「できるんだからいいじゃん！ほんとはできるってわかってるでしょ！たまたま！」

やーばいぞ？それは...
「あっそ。じゃあ勝手にしな。勝利、マリ、さっき話した通り。どんだけ慣れてる現場でも、知ってるスタッフさんしかいない場所でも、毎回ちゃんとしないとダメ」

そりゃそうだよ
「慣れてリラックスしてできるのは悪いことじゃないけど、慣れで惰性でやってるのは悪い。わかるな？」
「ぅん」
「ちゃっとっするっ」

「よし。じゃあ2人は次の5人の収録頑張れたらお仕置きはなしね」
「ほんっと？」
「ほんと。ただし、3人ともね。1人でもダメだったら連帯責任にする。お互い意識しなさい」

3→←慣れ

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