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42.不意打ち ページ43




テスト週間に入って部活もしばらく
おやすみになった。

3年生の先輩たちはガリガリと
勉強漬けの日々だとうかがえる。

2年生は割とのんびりしている。

...1年生も割とのんびり。


STが終わると教室に残らない生徒は
そそくさと帰って行く。

私は百合と(強制的に)残るので
そのまま机でガリガリ課題を終わらせる。

そんなことしてたらあと30分ほどだ。


「ちょっと私ジュース買ってこようかな。」

「え、百合、私も。」

「一緒に行く?」

「いや、100円あげるから買ってきて。」

「.........A。」


勉強に飽きた百合が立ち上がった。

私はすかさず100円を渡す。
行く気は無い。

百合にめっちゃ睨まれたけど、課題が
あとすこしで終わりそうなので集中した。

...こんな時間にジュース買いいくとか
タイミング悪い気がするけど、
帰るまでに喉渇くし。



私と百合以外に残る人がいなかったので
私だけになった。

私が字を書く音だけひたすら響いた。



ガラッと音がして

百合帰ってくるの早いなぁ...と
思いつつ課題から目を離さなかった。

そのままずっと書いているけど
百合が喋らない。

気になって顔をあげた。



「.....うわ!!!」


見回りにきた松野先生だった。

またよく会う...。

松野先生は私の顔を見ると
すごい顔をしてこっちに来た。


...実質二人きり、と意識したのが
間違えだった。

顔がぶわっと赤くなった。



「なんでそんな声出すわけ。」

「...いや、友達だと思って。」


松野先生は不機嫌そうな
低い声を出した。

近くで聞くとすごく低く聞こえた。

こんなに松野先生の声低かったっけ。


「つくづく非常識だな。」

「びっくりしただけですよ!」

「へぇ...オレが現れるといつもビビるんだな。」


松野先生が不意に笑いかけた笑顔に
少しドキッとしてしまった。

あ、ドキッなんて言ってしまった。

こんなの確信犯だ。
前言撤回したい。


「あと15分で帰れよ。」

「.......はい。」

「んじゃ頑張って。」


松野先生はまた私から離れて
ドアをピシャンと閉めた。


最後「頑張って」って言われた。

...ちょっと嬉しかったとか認めたくないし。


ニヤけそう。


その後ジュースを買ってきた百合に
「顔が赤い」と言及されて
誤魔化すのに必死だった。

43.気づいた日→←41.予定



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設定タグ:おそ松さん , 一松 , 教師   
作品ジャンル:アニメ
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永松 - すっごくいいです!夢主のなんとももどかしい感じと一松先生のツンデレ?感がすごく甘酸っぱくて可愛いです!(๑♡∀♡๑) (2022年11月16日 7時) (レス) @page11 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんずんずっくり | 作成日時:2017年6月19日 1時

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