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32.火照りと焦り ページ33




「何してるんですか。」



イヤミ教頭の嫌みに耐えていると
後ろからよく聞く声が聞こえた。

そこにはいつものように
松野先生がだるそうな顔で見ていた。

そしてその横にカラ松先生がいた。


喋ったのはカラ松先生。

てか、よく会うコンビ...。
と、つくづく感じた。


「生徒にイヤミばっか言うな!!」

「チミ!!仮にも教頭ザンスよ!!
敬語使うザンス!!!」

「お前に敬語なんか使えるか!!」


カラ松先生が冗談のように
敬語も使わずイヤミ教頭を叱った。

教頭先生は慌てふためいて
「ビジネス舐めてるザンス!」とわめいている。

確かに、敬語使わないのはびっくりする。


「ストレスはダメだ...イヤミ?」

「教頭!!!教頭付けるザンス!!
もしくは校長!!!」

「いや、校長じゃないだろお前。」


イヤミ教頭は教頭なのに
やたら校長にこだわっている。


「.......ひっ!!」

「...あ?」


しばらくその光景をぼーっと見ていると
棒立ちしてた松野先生と目が合った。

相変わらず怖い目つきに
私はまたビビって不機嫌にさせた。


というか、やけに会うのはなんでだろう。


「なに、なんか用だったの。」

「.....あ、まぁ。」

「なに、」


松野先生は低い声で私の目を
合わせて話しかけてきた。

その目に私は何故か合わせることも
出来ず目が泳ぐ。

そして何故か心拍数が早くなる感じと
顔が熱く感じた。


「...球技大会の。」

「あー体育の先生いないわけ。」

「.....そうです。」

「そう、」


手に持っていた紙を私から
勝手に取り上げて読み上げた。

少し触れた手に私の体が反応したのか
触れた部分がピクっとした。

そしてどんどん顔は熱くなる。

こんなに赤くていいのかって、
思うほどだった。


「出しとくわ。」

「えっ、」

「あ?なんか文句?」

「え、...なんもないです!!!
ごめんなさい!ありがとうございます!!」

「あ、そ。」


そして不意に「出しとくわ。」と
言われて数秒間思考が停止した。

聞き返すとまた眉を歪めたので
とても怖かった。


けど、何故か胸がキュッと
する感じがした。


「あ、待つザンス!小賢しい生徒!!」


イヤミ教頭に暴言吐かれながら
私は慌てて職員室を出た。









まだ顔の熱さは冷めず
増すばかりだった。




33.雨の音→←31.イヤミの嫌み



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設定タグ:おそ松さん , 一松 , 教師   
作品ジャンル:アニメ
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永松 - すっごくいいです!夢主のなんとももどかしい感じと一松先生のツンデレ?感がすごく甘酸っぱくて可愛いです!(๑♡∀♡๑) (2022年11月16日 7時) (レス) @page11 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ずんずんずっくり | 作成日時:2017年6月19日 1時

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