31.イヤミの嫌み ページ32
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「長嶋さん、主審やってくれない?」
「えっ、」
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この一言で私は(ほぼ)勝手に
主審になってしまった。
それも主審なんて、他チームの審判を
行うという重大すぎる任務。
...絶対やりたくないって思ってたのに!!!
「メンバーの名前ここに書いて、
担当職員に提出だって!!」
「.......なんで、私が。」
「大丈夫!私副審だから!サポートするよ!!」
指定された紙にメンバーの名前を
書いていく。
やる気のなさが比例して字も雑になる。
百合が私の机に手をついて
やる気づけようと声を掛けてくる。
てか、百合が主審やれって
みんな思わないのかな、バカ?
「担当職員って誰だよ...。」
「あ、体育教員なら誰でもいいって。」
「...ん〜、まぁ、後で出そ。」
・
1日の学校が終わり、部活で飲む
飲み物買いついでに職員室へ向かった。
「...なんで、いないわけ。」
職員室に入って辺りを見わたしても
きれいさっぱり体育教員はいなかった。
こんなことある!?
...あるか。
「チミ、何をそこで
這いつくばってるザンスか。」
「えっ、」
職員室座席表を見てチラチラしていると
後ろから声をかけてきた。
...この口調。
「教頭先生!!」
「イヤミ教頭と呼ぶザンス!!
もしくは校長!!」
「それもっぱら違うと思います!!」
歯のでっぱった名前どおりの
イヤミ加減を解き放つ教頭先生。
朝礼とか始業式でいつも前に出てる
ことは知ってたくらい。
でも第一教頭なんてそんな密接じゃない。
だから、今だいぶびびった...。
「そんなとこで這いつくばってたら先生達の
邪魔ザンス!とっとと生徒は勉学に励むか
部活に励むかクソして寝るザンス!!」
「這いつくばってません!!」
「なんザンス!さてはミーに用?」
「いや、絶対違います。」
ものすごい殺意の湧く言葉を
浴びせられた気がするけどいつも通り。
けど、こんなにイヤミったらしいとは
思わなかった。
「生意気な生徒ザンスね。
退学処分にしてやるザンスよ?」
「理不尽!!!」
「だったら態度改めるザンス!!
イヤミ教頭先生ごめんなさい!と!
もしくは校長先生と!!」
「校長ではないでしょ、あなた!!」
特大ブーメランな発言を
浴びせられてものすごい疲労を感じた。
...イヤミ教頭なんなんだ。
というか、なぜこんなに
話しかけられるんだ、と今しがた思った。
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永松 - すっごくいいです!夢主のなんとももどかしい感じと一松先生のツンデレ?感がすごく甘酸っぱくて可愛いです!(๑♡∀♡๑) (2022年11月16日 7時) (レス) @page11 id: a7a9653a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ずんずんずっくり | 作成日時:2017年6月19日 1時