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私たちはさっきオールマイトのおかげで、無事ヘドロから解放された。
私と一緒に捕まっていた男の子、そして緑色の髪の男の子も無事のようだ。
『ゲホゲホ、うぇー』
ヘドロが口に入って気持ち悪い…
それを見て心配してくれたのか、助けに来てくれた男の子が 大丈夫ですか⁈ と声をかけてくれた。
私は 大丈夫…‼ と返事をし安心に浸かっていると悲鳴が上がった。
「邪魔をするな…‼クソがーーー‼」
どうやらヘドロ男が野次馬や記者に襲いかかっているようだ。
やばいな…ヒーローと野次馬、記者たちは急なことで反応出来てない…‼
私は一目散にヘドロ男の元に駆けより野次馬や記者たちを庇いながらヘドロ男にキックをかました。
ドン‼グシャァァァ…‼
そんな音と共にヘドロ男はバラバラになった。
「す、凄い…‼‼」
そんな声が聞こえた。
その声をはじめとして色々な声が聞こえてきた。
「うっそ…‼やっば…‼
ヘドロ男を倒しちゃった…‼」
「そういう個性…⁈強っ‼」
「いや、違う…無個性だ‼
ヘドロでよく分かんなかったけど、よく見たらAちゃんじゃないか…‼」
「む、無個性…‼これは記事になるわ‼」
やっちゃった…‼まぁみんな無事みたいで良かったからいいけど…
これ絶対めんどくさい事になる！
そう思い逃げようとするとヒーローたちに囲まれてしまった。
「捕まってたのAちゃんだったのか…‼
大丈夫だったか⁈」
『はい！なんとか！
助けてくれてありがとうございます…‼』
「いゃー！でも最後のあれは助かったよ！ありがとう！」
口々にヒーローたちから心配の声と称賛の声が聞こえる。
少し視線を動かすと一緒に捕まっていた男の子も称賛の声を浴びている。
助けてくれた男の子は…
そう思うい探して見るとヒーローたちから怒られている姿が見えた。
なんで⁈あの子は私たちを助けようと勇気を出して誰よりもヒーローだったのに…‼
称賛されるのはあの子もなのに…なんで…‼
その光景にフツフツと怒りが湧いた。
お礼を言わなきゃ!そう思ったが、私がヒーローに囲まれている間にその子は帰ってしまった。
ヒーローから抜けだせたとしても、記者が待ち構えているようだ。
めんどくさいと思いながらも一つ一つ質問を答えていく。
やっと解放されたと思い私はお礼を言うためにヒーローの男の子を探す事にした。
続く
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作者名：白ハリネズミ | 作成日時：2018年12月31日 21時
