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緑谷sid
今、目の前で野次馬とヒーローに囲まれながら中央でかっちゃんと女の子がヘドロに対抗している。
僕のせいだ、僕のせいで…！
かっちゃんと女の子がヘドロに…
頑張って…‼!ごめん‼
ごめんなさい…‼
すぐに救けが来てくれるから…
誰か…ヒーローがすぐ…
ダッ！
「馬鹿ヤロー‼止まれ‼止まれ‼!」
その声とは裏腹に僕はヘドロの元に走って行く。
「かっちゃん‼」
「何で‼てめぇが‼」
「足が勝手に‼何でって…
わかんないけど‼!」
「�犒�が救けを求める顔してた�瓠�
邪魔をするな！その声とともにヘドロが迫っている。
その時、オールマイトがヘドロを吹き飛ばしていた。
吹き飛ばしたと同時に2人もヘドロから解放された。
よ、よかった〜!
そう安心に浸かっていると、
『ゲホゲホ、うぇー』
そんな声が聞こえてきた。
かっちゃんと一緒に捕まってた女の子だ！
「だ、大丈夫ですか⁈」
『大丈夫…！ありがと…‼』
かっ可愛い…‼
その女の子は心配させまいと僕に笑顔でお礼を言った。
これでヘドロも捕まって大丈夫…！
そう思って気を抜いたのが間違いだった。
「邪魔をするな…‼クソがーーー‼‼」
その声とともに野次馬や記者たちの悲鳴が上がった。
悲鳴が上がった場所を見てみると、
なんとさっきまでヒーローに回収されてたヘドロが、回収されてないヘドロで野次馬や記者に襲いかかっているではないか！
えっ‼うそ…‼だってさっきオールマイトが倒したんじゃ…‼
僕が混乱していると横から何かが飛び出して、ヘド
ロのところにもの凄い速さで向かっている。
その時、僕は自分の目を疑うような光景を見た。
え〜‼さっきの女の子がヘドロを倒してる…⁈
「す、凄い…‼‼」
あの細い体のどこにそんな力が…‼
かっちゃんの方を見ると目を見開いて驚いている。
な、何者なんだ！あの女の子は…‼
これは、僕とかっちゃんがまだ名も知らない女の子と初めて会った出来事だ。
この女の子は後で物凄いことをやり遂げるのだが、この時の僕たちはまだ知らない…
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作者名：白ハリネズミ | 作成日時：2018年12月31日 21時
