過去の絶望と未来の希望の黒白物語 (ページ5)

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『んー、今日は卵とキャベツが特売日かぁ。
あっ、でもこっちの八百屋さんはネギと大根が安い！』

チラシを見ながら唸っていると、笑い声が聞こえてきた。

「主婦かよ。てか今の時間LHRな、なんで今見てるんだよ」

担任の先生が教卓でそう言いながら呆れている。

そして、周りのクラスメイトはもう我慢ができないと言うように笑っている。

『すみませーん、あっ！ちなみに今日から一週間ブドウフェアだからきてねー！』

そうクラスメイトに言うと、またもや先生は呆れ、みんなは行くー！絶対行くわ！との声がかかる。

遠目で人使を見ると呆れながら、行くと口を開けた。

学校が終わり、チラシを見ながら先にどこの店から行くか、考えていると、

何やら前の方でトゲトゲとしたクリーム色の髪の毛の男の子がイライラしながら爆破と思われる個性をしながらペットボトルを蹴っていた。

イラついているな～なんて呑気なことを考えながらその男の子の横を通り過ぎると、後ろから大きな悲鳴が聞こえた。

なんだぁ？と思いながら後ろを振り返ると目の前が真っ暗になって視界が覆われた。

隣を見ると先程のクリーム色の髪の毛の男の子が一緒に捕まってもがいていた。

その男の子は自分の個性を使いながらヘドロ男に対抗している。

ちょっ、こっちまで爆破がぁ！

そう思うも虚しく、口はヘドロで息ができない。

だんだんと野次馬がきて、ヒーローも沢山きた。だが、ヒーローは一向に助けに来ない。

ヒーローたちの個性だと対抗できないんだな～

でもヒーローは今困ってる人を助けるの仕事なのに、有利な個性を待つだけなんて。

呆れながら冷静に分析をしていると、緑色の髪の毛の男の子が野次馬から飛び出してきた。

個性をぶっ放している男の子の友達のようだ。

その男の子はまるで〝本物のヒーロー〟のように思えた。

まだ彼はヒーローでもないのに、有利な個性を待っている、嘘偽りだらけのヒーローなんかよりよっぽどヒーローに私の瞳は見えた。