▽ だいすき ページ35
_
ぼんやりして 、何にも考えられないまま
気づいたら 、" あの " スタジオに足が向かってて 。
警備の人に鍵を借りて 、無我夢中で踊った 。
さっきからスマホがピコピコ言ってるけど 、返信できる精神状態じゃないから今は無視 。ごめんね 。
" 俺のことが好きで好きで仕方ないっての 、どの子 ？ "
入口を見たら 、あの日の二宮くんを鮮明に思い出して苦しい 。
二宮くん 。嵐さん 。
下を向いたら 、パタ 、って涙が床に零れて
足の力が抜けて 、膝から崩れ落ちた 。
… どうして ？
ズズ 、って鼻水を啜った音が響く 。
もういいや 、私しかいないんだし 。
大の字に寝転がって 、目をつぶって 。
今でも鮮明に思い出せる 、二宮くんと初めて会った日を思い出した 。
Jr.になって半年くらい経ったある日 、フラリと二宮くんがレッスン場に現れた 。
びっくりしすぎてぶっ倒れそうになった私を 慌てて岸が支えてくれて 、なんとか立ってたけど 。
「 俺のことが好きで好きで仕方がないっての 、どの子 ？ 」って言った二宮くんは 、くるん 、って部屋中を見回したあと 、すぐ「 おまえか 」って私に気づいた 。
… どうしよう 。どうしたらいいの 。
どくん 、どくん 、って人生で1番心臓が鳴ってて 、たぶん岸にも伝わってる 。
二宮くんが 、ツカツカツカ ！ って歩いてきて 、私の手首を掴んだ 。
二「 行くよ 」
「 へ 」
二「 ちょっとツラ貸しなさいよ 」
「 ええ ！？ 」
二「 うるさいよ 」
「 ちょっとこいつ借ります 」ってレッスンの先生に言って 、私を引っ張って歩く二宮くん 。なにこの状況 。
岸に「 たすけて ！ 」って目線を送ったら 、何を勘違いしたのかグッて親指たてて 、下手くそなウインクをバチバチしてきた 。うざ 。
「 どこ行くんですか ！ 」
二「 … 俺のこと好きなんでしょ ？ 」
「 愛してます 」
二「 じゃあ黙って着いてきなさい 」
レッスンは ！！ まだ全然フリ覚えれてないのに ！！
って思ったけど 、私の中で二宮くんは絶対だから仕方ない 。
パーカーにバスパン 、ってラフすぎる格好で二宮くんと歩くの恥ずかしいなあ 、なんて思ってたら
事務所の裏口に止まってたバンに押し込まれた 。
… えええええ ！
「 … どっか行くんですか ？ 」
二「 まあちょっと付き合ってよ 」
… 現実 ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 909人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉緒(プロフ) - 嵐の活動休止のお話、すっごく良かったです！気付いたら涙出てました。またそういうお話書いてください！ (2020年1月19日 20時) (
レス) id: 826862f162 (このIDを非表示/違反報告)
ぴのちゃ。(プロフ) - 個人ブログの感じがリアル…！ 一番好きな小説です！ (2019年2月18日 18時) (レス) id: 0fbf2edab5 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん(プロフ) - 更新、未だに覗いてます!! すごいなぁと思いながら拝見中… 頑張ってください!! (2019年2月15日 7時) (レス) id: 29a6e26902 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 二宮くんとのお話最高でした (2019年2月12日 2時) (レス) id: 8ad60fd805 (このIDを非表示/違反報告)
るこ(プロフ) - 毎回楽しみにしてます！リクエストで今週のアオハルの今後挑戦してみたいことの部分とか読んでみたいです！！ (2019年2月11日 13時) (レス) id: 206bd6bb2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふ ま り | 作成日時：2018年10月15日 19時
