あの日の約束（○○ri So Marius SZ） (ページ2)

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｢聡～、マリちゃん来てるわよー｣

[今行くー！]

勝利くんのことを考えてたらいつの間にか時計は7時を回っている

やば、また待たせてる～

[ごめんマリ！]

｢んもー聡ちゃんおそーい｣

玄関でブツブツ不貞腐れているのは幼馴染のマリウス

｢ほら、早くしないと！｣

[はーい！行ってきます！]

緑の多い田舎

俺はここで生まれ育ってきた

勝利くんは俺が生まれた頃から4歳くらいかな？

それまでのお隣さんの子

年はひとつ上でしっかりしてたな

ド田舎すぎて他に子供がいないからすぐに仲良くなれた

そしていつしか恋をしていたんだ

その頃は勝利くんも同じで2人は大切な約束をした

そう、それが夢で“見た結婚しよう”

家の近くの小さな丘の上で、幼いながらに本気で

でもそれから数週間後、勝利くんはどこかへ引っ越してしまった

そしてそのあと勝利くんの家に引っ越してきたのがマリウス

｢ねー聡ちゃん聞いてる？｣

[え、ごめん何？]

｢んもーだから！今日放課後駅前のクレープ屋さん行こってば！｣

[あー、いいよ！]

マリウスは甘いものが大好き

別に俺はそこまでだけど、よく放課後は大学近くを連れ回される

マリウスって同い年だけどなんか弟みたいなんだよな～

それから電車に揺られ隣町にある大学へ行き、いつもと同じルーティーン

まさか放課後、あんなことが起こるなんて