検索窓
今日:8 hit、昨日:21 hit、合計:22,276 hit

九話。 ページ10

___ん?
ジャラっと金属音がした


A「何これ」

体が動かせない。手首が冷たい
左右を見ると固い鉄の塊がついていた。
長時間立たされていたのか、足が痺れている

それにこの部屋だ


目が覚めると見慣れない部屋にいたのだ
本棚に、勉強机に、...アネモネ?
しかもこの部屋、暗い。

暗すぎる





下を見ると寝ていた筈の修哉がいなかった。
あれ?私、修哉と一緒にいたよね


A「どこ?修哉」

私、何されちゃっているの?
ここはどこ




気が付くと叫んでいた

A「修哉!!助けてねえ!怖いよ」

すると






ギィ__

重苦しい音がして、右側の扉が開いた






A「助けに来てくれたの、修哉」

カノ「閉じ込めたのは僕だよ」

修哉はあっさりとそう言った。
シンとした沈黙___



私は今混乱してる。助けに来てくれた筈の
修哉が、私を...

私を?

理解が出来ない。



A「嘘だよね、、」
カノ「ほんと それにここじゃ」

カノは私にずんずん近寄ってきた。
その目に光はない。あの目だ

アヤノお姉ちゃんといる時に、ふと見た
あの目

マリーちゃんに言ってたあの目


カノは私の顎を自分の口に傾け、
「何も出来ないからね」と一言いう



絶望を知った



カノ「今からメカクシ団の所にいって、
...邪魔者を消してくるね?」

ドクン、心臓が跳ねる
咄嗟に言った

A「待って、カノ!私も連れて行って」

カノ「わあーっ逃げられると思ってる訳
残念!僕は君を逃がさないしここから出してあげないよ〜だ♪」

唇に人さし指を当てられる
それを今度は自分の口に当てた


カノ「間接キス」


ドタン


A「待ってよ...」

まだ頭は混乱してる。
というか、麻痺に近い

そして、何も出来ないという変な不安におそわれ、咳をした

A「嘘って言ってよ」

私を締め付ける鉄の塊は決して外れない
こんなの可笑しい

私まで可笑しくなりそうだ。


とりあえず今は_______









落ち着こう




セトside

セト「あれ、久しぶりっすねー!!ッ」

ソファで寝転がるという重大な所を見られ、
えらくハイテンションな返事をした

カノ「あれソファを占領してるの〜?」

いや、してないっス!!
すぐに立ち上がった。
カノ、絶対引いてるっすよね...



カノ「休んでもいいんだよ?ほら脱力して」

セト「いやいやいやとんでもないっス!!」


カノ「偉いなあ、セト君は」

セト「変な呼び方やめろっす」


いきなり何っすか?

十話。→←八話。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
26人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

真ん中さん - ヤンデレすごい書くの上手です! (2017年10月18日 19時) (レス) id: c98b21a52a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫陽炎 - こ、これはすごい……!!文才ありすぎですよ作者さん! (2016年11月13日 22時) (レス) id: 241e025b8a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり - カゲプロ大好きカゲプロ厨さん» なんで。てか名前いたいね (2016年11月13日 22時) (レス) id: eb6bd675cb (このIDを非表示/違反報告)
ナズナ(プロフ) - コユさん» 文才など皆無ですよ、、コメントありがとうございます! (2016年7月31日 15時) (レス) id: 31ccddbd6a (このIDを非表示/違反報告)
コユ - ぶ、文才が、羨ましいです... (2016年7月31日 10時) (レス) id: 709004cd4e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*藍夢ナズ* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nazuna920/  
作成日時:2016年3月9日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。