九話。 ページ10
___ん?
ジャラっと金属音がした
A「何これ」
体が動かせない。手首が冷たい
左右を見ると固い鉄の塊がついていた。
長時間立たされていたのか、足が痺れている
それにこの部屋だ
目が覚めると見慣れない部屋にいたのだ
本棚に、勉強机に、...アネモネ?
しかもこの部屋、暗い。
暗すぎる
下を見ると寝ていた筈の修哉がいなかった。
あれ?私、修哉と一緒にいたよね
A「どこ?修哉」
私、何されちゃっているの?
ここはどこ
気が付くと叫んでいた
A「修哉!!助けてねえ!怖いよ」
すると
ギィ__
重苦しい音がして、右側の扉が開いた
A「助けに来てくれたの、修哉」
カノ「閉じ込めたのは僕だよ」
修哉はあっさりとそう言った。
シンとした沈黙___
私は今混乱してる。助けに来てくれた筈の
修哉が、私を...
私を?
理解が出来ない。
A「嘘だよね、、」
カノ「ほんと それにここじゃ」
カノは私にずんずん近寄ってきた。
その目に光はない。あの目だ
アヤノお姉ちゃんといる時に、ふと見た
あの目
マリーちゃんに言ってたあの目
カノは私の顎を自分の口に傾け、
「何も出来ないからね」と一言いう
絶望を知った
カノ「今からメカクシ団の所にいって、
...邪魔者を消してくるね?」
ドクン、心臓が跳ねる
咄嗟に言った
A「待って、カノ!私も連れて行って」
カノ「わあーっ逃げられると思ってる訳
残念!僕は君を逃がさないしここから出してあげないよ〜だ♪」
唇に人さし指を当てられる
それを今度は自分の口に当てた
カノ「間接キス」
ドタン
A「待ってよ...」
まだ頭は混乱してる。
というか、麻痺に近い
そして、何も出来ないという変な不安におそわれ、咳をした
A「嘘って言ってよ」
私を締め付ける鉄の塊は決して外れない
こんなの可笑しい
私まで可笑しくなりそうだ。
とりあえず今は_______
落ち着こう
セトside
セト「あれ、久しぶりっすねー!!ッ」
ソファで寝転がるという重大な所を見られ、
えらくハイテンションな返事をした
カノ「あれソファを占領してるの〜?」
いや、してないっス!!
すぐに立ち上がった。
カノ、絶対引いてるっすよね...
カノ「休んでもいいんだよ?ほら脱力して」
セト「いやいやいやとんでもないっス!!」
カノ「偉いなあ、セト君は」
セト「変な呼び方やめろっす」
いきなり何っすか?
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真ん中さん - ヤンデレすごい書くの上手です! (2017年10月18日 19時) (レス) id: c98b21a52a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫陽炎 - こ、これはすごい……!!文才ありすぎですよ作者さん! (2016年11月13日 22時) (レス) id: 241e025b8a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり - カゲプロ大好きカゲプロ厨さん» なんで。てか名前いたいね (2016年11月13日 22時) (レス) id: eb6bd675cb (このIDを非表示/違反報告)
ナズナ(プロフ) - コユさん» 文才など皆無ですよ、、コメントありがとうございます! (2016年7月31日 15時) (レス) id: 31ccddbd6a (このIDを非表示/違反報告)
コユ - ぶ、文才が、羨ましいです... (2016年7月31日 10時) (レス) id: 709004cd4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*藍夢ナズ* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nazuna920/
作成日時:2016年3月9日 19時