二十四話。 ページ25
A「あれは...」
しばらく走って目に止まったのは公園。
ここなら身を隠せるかもしれない。
カノ「何処にいるの〜?Aちゃん?またかくれんぼかな〜?」
A「っ...」
すぐに遊具の下に隠れ、息を潜める。
数分後、声はしなくなった。
行ったかな...
よし
意識を集中させ、一点を見つめる。
これで修哉を正気に戻せるのなら...
じわじわと目が赤くなるのが分かる。
能力を解放させたら、私も悲しい目に遭う
けれど...
修哉...
修哉のためなら、いいか。
今行くからね
足がついたのは見慣れたアジト______
ではなかった
所々に広がる赤、赤、赤色
そして、横たわる私の体。
私の体に刺さっているのは、
包丁...?
キド「私達の命を奪った蛇め...」
カノ「待ってキド、悪いのはAちゃんじゃない」
私の体に近付くキドを必死に止める修哉。
その目にはうっすらと涙が浮かんでいる。
今見てるのは修哉が見た景色の“一部”を追体験している。きっと修哉はこんな事をこの夢の中でしたんだろう...
カノ「だから違うんだ、Aちゃんは...」
とうとうキドを押さえ込んで叫んだ
カノ「守らなきゃいけない人なんだよ!」
A「修哉...っ」
目頭が熱くなる。こんな時に泣いて、どうするんだ...
彼はキドの首に手をかける。
見たくなくて目を瞑った。
キド「...やめ、ろ...」
カノ「あああ、ああ何でナンデナンデナンデAちゃんが死んじゃうんだよ...っナンデ、何で...」
修哉は、背中を丸めてただ後悔に震えていた
A「修哉...」
カノ「やっと見つけた。Aちゃん♪」
カノ「わ...Aちゃん...どウシタの?」
いつ我に返ったかは分からない。
一つだけ分かるのは
修哉の胸の中で泣いたことだけだ。
カノ「やっと、僕の所来てくれたね...」
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真ん中さん - ヤンデレすごい書くの上手です! (2017年10月18日 19時) (レス) id: c98b21a52a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫陽炎 - こ、これはすごい……!!文才ありすぎですよ作者さん! (2016年11月13日 22時) (レス) id: 241e025b8a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり - カゲプロ大好きカゲプロ厨さん» なんで。てか名前いたいね (2016年11月13日 22時) (レス) id: eb6bd675cb (このIDを非表示/違反報告)
ナズナ(プロフ) - コユさん» 文才など皆無ですよ、、コメントありがとうございます! (2016年7月31日 15時) (レス) id: 31ccddbd6a (このIDを非表示/違反報告)
コユ - ぶ、文才が、羨ましいです... (2016年7月31日 10時) (レス) id: 709004cd4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*藍夢ナズ* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nazuna920/
作成日時:2016年3月9日 19時