十六話。 ページ17
A「助けて」
カノが眠りについた頃、私は誰かに向かってそう呼び掛けていた。
誰に呼び掛けたかは分からない
だけど誰かにこの声が届くなら
A「修哉...」
修哉は穏やかな顔で寝ていた。
アヤノお姉ちゃんやキド、セトといる時の安心した顔だった。
何でこうなったの?
答は誰も聞かせてくれない。
A「もう嫌だよ」
...
ずっとこのままなのかな...
脳内に恐ろしい想像が広がっていく。
いつ外に出られるか分からない。
助けは誰も来ない。
これが幸せなんだろうか
...違うと思う。
一人で自問自答を繰り返した。
すると
カノ「ふふっ」
カノが寝返りをうち、後ろを向く。
いつもだったら可愛い筈の丸まった姿も
怖いとしか感じられなかった。
カノが怖い
怖いよ
(あなたがあの人を救うしかないのよ)
あの人ってカノなんでしょ...
私じゃ救えないよ、お姉ちゃん
(あの人は、あなたに、妹に似た何かを感じてる)
私は妹になれないよ
妹になんて...なれるわけないよ
天井を仰いで、目頭が熱くなったその時だった。
「_______後悔って知ってるか?」
その場に立ち尽くす黒い男
セトのような優しさもシンタローのような安心感もカノのような表情も感じさせない男
私は全てを悟り、後悔した。
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真ん中さん - ヤンデレすごい書くの上手です! (2017年10月18日 19時) (レス) id: c98b21a52a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫陽炎 - こ、これはすごい……!!文才ありすぎですよ作者さん! (2016年11月13日 22時) (レス) id: 241e025b8a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーり - カゲプロ大好きカゲプロ厨さん» なんで。てか名前いたいね (2016年11月13日 22時) (レス) id: eb6bd675cb (このIDを非表示/違反報告)
ナズナ(プロフ) - コユさん» 文才など皆無ですよ、、コメントありがとうございます! (2016年7月31日 15時) (レス) id: 31ccddbd6a (このIDを非表示/違反報告)
コユ - ぶ、文才が、羨ましいです... (2016年7月31日 10時) (レス) id: 709004cd4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*藍夢ナズ* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nazuna920/
作成日時:2016年3月9日 19時