俺の可愛い妹×好きな人【kazunari】 (ページ7)

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７．ハンバーグページ7

「お邪魔しまーす」

和「どうぞー」

って入ろうとしたら、

カンとか、ゴミが散乱してて

「…掃除していい?」

ってつい言いたくなる

和「してくれるの?」

「したいの」

汚くてごめんねって罰の悪そうな顔をして謝るから、

こっちが申し訳なくなっちゃう…

和「じゃぁ明日ねもう夜だから」

「ん…」

時計を見ると９時過ぎでお腹へったなぁ…

なんて思う

食い意地張ってるなんて思われたくないから言わないけど、

和「Aちゃん、お腹減ってない？」

うん。減ってるよ

心の中で訴えるけど、口には出さないで、

「大丈夫だけど…和は？」

なんて、しらけた顔して知らんぷり

・

和「ロケ弁しか食べてなくてさ、…お腹減っちゃった(笑)」

あははって笑ってる和が可愛くて、

「何か作るよ?」

なんて、料理が上手いわけでもないのに言っちゃうの。

和「いいの？
　んーとねハンバーグがいい…」

ハンバーグとか可愛いなぁ…

冷蔵庫の方を見て、
材料あるのって疑問に思ったから聞いてみる

「材料ある?」

和「…多分あったと思う」

冷蔵庫に入ってるからって和に言われたように冷蔵庫を見ると、

材料がピッタリあるの

少しびっくりしちゃった…

料理作るのかな…？

和のほうを見ると、

やった！って顔をしててつい子供みたい…なんて思ってしまう

「じゃあ…作るから、ちょっと待ってて」

和「ん。!」

なんか…別人みただなぁ……

無邪気？っていうの？

私にもそんな可愛さを分けてもらいたいくらい

絶対和の方が可愛いと思うし

男に負ける私って一体なんだか…

元々私は可愛くなんかないから、

それ以前に比べ物にならないくせに

和にはお似合いの人じゃないってわかってるけど

そんなふうになれたらいいな…なんて一瞬考えてしまった

「そんなワケないし」

って小さく…

とても小さく呟いた

そしたら、

少し胸の奥のほうがチクって

今までに感じたことのない感情になった気がした。

・

苦しくて…切ない感じに……

・

・

今の私は知らない感情に。

・