【REBORN!】時間が止まった男装少女は昔の家族の友達の子孫に会いました。

_274_ 雲雀side ページ24

いつもと同じように書類を片付ける。


チラリと窓の外を見れば雲行きの怪しい空。


「……梅雨なんて早く終わればいいのに。めんどくさい。」


傘なんて邪魔なだけだ、そう思いながら手を動かす。


ｺﾝｺﾝｯ


「誰？」


「しっ失礼します…あの、その、雲雀さん……」


「用があるなら早くして」


ノロノロする奴は嫌いだ。


咬み殺したくなる。


「あの……(人2)、どうしたか知ってますか？
ずっと見てなくて…」


Aのことか。


"(人2)"って聞き慣れなくて、僕だけが"A"という名前を知ってる特別感がいい。


理由がわからないけど。


今度草壁あたりに聞いてみようかな。


「(人2)なら長期間学校休むって言ってたよ」


仕事、このことは知らなそうだから言わなくていいよね。


これも僕しか知らない。多分。
カミサマあたりを抜いたらだけど。


「そうなんですか…！
あっありがとうございました！では…」


「早く帰ってよ。」


仕事に集中出来ない。

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