ブランクルーン - ﾌｪｲ･ﾙｰﾝ - (ページ2)

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終わりのさようならページ2

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それは、200年後の未来からやってきた、未来を救う為の襲撃。

未来では、セカンドステージチルドレンそう呼ばれる超能力を持った子供達がいる。

その超能力はテレパシーや念動力。所謂、触れずに物を動かしたり、声帯を揺らさずに直接“脳”へ語りかけたり。
様々な超能力がもたらした代償は、あまりにも早すぎる寿命だった。

そんな、セカンドステージチルドレンは自らを“フェーダ”と名乗り
1人の皇帝たるSARUを頂点に、人類を淘汰することを目的とし、突如として蹂躙を始めた。

そんな未来を変えるために、全ての発端であるサッカーという歴史を消そうと現れたのが“エルドラド”だった。

“インタラプト”に干渉することにより、未来分岐を変え、セカンドステージチルドレンから世界を守ろうとする行為が行われていった。

サッカーを守る為に、未来からやってきたフェイ・ルーン、クラーク・ワンダバットと共に時空を超える旅に出たのは、

今より少し遠い10年後の未来で、自由に空を翔ける松風天馬率いる。
色褪せることのない、雷門魂を受け継いだ、雷門イレブンだった。

そして、セカンドステージチルドレンであり「皆と大人になりたい」と雷門イレブンの元へ飛び込んできたA・ウィルド。

時空を超え、時空最強イレブンの力を集結させて向かった200年後世界。

そこで待ち構えていたセカンドステージチルドレン。

エルドラドと対話をし、人類をサッカーを守る為に協力関係に同意し、フェーダを迎え撃つことになり

人類の存亡を賭けて“ラグナロク”が開かれた。

そうして、フェーダを制した。

本来ならば、ここで。

全てが終わり、ひとつの結末へと収束するはずだった。

突然、時空最強イレブンと共に旅をしてきたAを淡い光が包んだ。

長い白の髪が揺れる。

不思議そうに、瞬きを繰り返すストロベリーピンクの瞳。

零れ落ちた雫は宙に舞っては、泡沫のように重力に逆らう。
いや、そこはもう重力のない空間だった。

瞬時に理解した。

「フェイ…！」

真っ青に血の気の引いたフェイ・ルーンを見つめては、震えた手を隠す様に背中へ腕を回した。

もうお別れの時間なんだ、そう言葉を飲み込んでしまえば、

ふわりと広がった真っ白い髪の先が粒子に触れた。

「大好き…っ」

初めて言葉にした、想いは。

柔らかく微笑んでは、泡のように涙とともに、粒子に溶けて消えていく。

「A──────────！」

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