白虎の物憑き、ブラック本丸へ行く (ページ8)

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女神ページ8

ASide

うーん…手入れってどうやるのかな？

鶴丸と鶯丸みたいにはできないからなぁ………

……もしかして、霊力与えれば良いのかな？

こう、本丸全体に澄み渡らせるよう感じで

…………どうか、彼らの傷を…本丸を……

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NOSide

「！？」

その瞬間本丸中が光りに包まれた

光が大広間に居る刀剣たちを優しく包み込み、彼らの傷を治していく

欲に塗れた汚い前任のような人間とは違って、暖かく、優しい霊力が彼らを包み込んで今まで感じたことのない暖かくて優しい霊力にいつの間にか刀剣たちの瞳からは涙が溢れていた

開いている障子から見える空は先程まであった分厚い雲が何処にもなく、澄んだ青空が広がっていた

枯れ果てていた草花や木々は息を吹き返して綺麗に咲き誇り、池の水も綺麗に透き通り、馬小屋に居る馬たちも生き生きとし、畑も元通りになった

更にはAが持つ霊力が本丸全体に澄み渡り、あの黒く淀んだ空気が嘘のようだった

あっという間に本丸全体も刀剣たちも治してしまったAは目を閉じて優しく微笑んでいた

その姿は女神のようであった