桜、咲いたよ。[tk×in]

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side kei

差し入れのお菓子を食べる。
髪のセットをする。
メンバーの出てる雑誌を見る。
振り付けを確認する。
最近気に入ってるゲームの話をする。

何一つ変わらない控え室。

(37度4分、今日も微熱かあ…)

違うことって言ったら俺の体調。
あの後風邪薬を飲んだけど、そんなに体調は良くならないまま。

鏡の前で、自分の髪を直していると、さっきまで山田と話していた高木が、俺の耳元まで来る。

｢体調悪そうだけど、大丈夫？
なんかあったら、すぐ言ってね。｣

｢うん。｣

そう言って俺の肩に頭をのせると、最後に優しく笑って離れていった。

メンバーの前では俺たちの『関係』は隠してる。

｢次、JUMPさん出番でーす！｣

その合図をきっかけに全員が控え室から移動する

｢ゴホッゲホッ…はあ…｣

1人の控え室で机にもたれかかって咳をこぼす。

口を覆った手。

喉には、痰が絡まっていた。

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