【探偵チームkz事件ノート】〜事件の記憶は知っている〜

。*・*第29話*・*。 ページ18

アーヤside




婚約者…



でも、おじいちゃんそんなこと一言も言ってなかったよ?


怪しい気がする…
ってか怪しい気しかしない…


でもその前に、ちょっと会ってみないとわからないよね。
会わせて、と言おうとした。


…そう、言おうとした。



「そいつに会わせろ。」



でも若武クンが言っちゃった。

言い方が怖いよ…



絶対、怒ってるでしょ。
何でか知らないけど。


「ですが…
あの方は、彩お嬢様だけが来るように言われました。」



まぁ…
普通はそうよね。




でも…


ここは私の家。つまり…



私が許可すれば、いいんじゃない?



ちゃんとアポを通してたならともかく…
相手がいきなり押しかけてきたんだし、ね。

私に権利があるわ。


「私の家だし、私はなにも知らなかったんだから、私が決めるわ。
おじいちゃんに教えてもらってないから本当かどうかもわからないし。
いいでしょ?」




「まぁ、そうですが…
お嬢様は、どうなされたいのですか?」




みんな、来てくれるかな?



「みんな、来てくれる?」




「「「「「もちろん。」」」」」



よかったぁ。



「その前に、そいつの名前は?」


あ。
それ、聞くのわすれてた←



っていうか、黒木クンも怒ってない?
微笑んでるけど、すっごい怖いんだけど。
目が。

なんでみんな怒ってるの…



「お名前は、【葉咲鉱佑】と名乗られました。」



葉咲、鉱佑?



聞いたことないけど…


まぁ、取り合えず行ってみるか。

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