ひきこもり少女とトラウマ少年ズ【イナGO】 (ページ14)

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・12話@必要最低限のことページ14

あれから俺たち3人は部屋から追い出され、とにかく別の部屋で・・・

なんて思ったが、もう倉間も霧野もさよならの時間。

結局2人が帰った後、夜ご飯を作ることにした俺だった。

あんまり食材が入っていないのには驚いたが、まぁ、ひきこもりだから無理もない。

結局パスタを作ることにした。

A「ん・・・何をしている・・・」

少し寝ぼけた様子で尋ねてきたA。

「夜ご飯。」と短く答えて料理に集中する。

A「うむ・・・拓人は帰らないのか？」

神童「残念だがずっとお泊りだ。」

Aは短く「うむ」と答えた。

A「はぁあ！？意味がわからないぞ！！」

神童「いった通りだ。」

A「ひきこもり人がなんで同居なんてしなきゃいけないんだ！！僕は認めないぞ！！」

神童「親の命令。」

A「そ、そうか・・・ま、僕とあまりかかわらないでくれたまえ。」

神童「つーかAさぁー、少しはコミュニケーションとろうよー」

そういうと「う"」と鈍い声を上げたA。

A「ふ、ふん！僕は必要最低限のことしか話したくない主義なんだ。」

神童「っていってもさー」

そういいながらAの前に料理を置く。

するとAは「おおっ」と目を輝かせて料理を見ていた。

別にたいしてすごいわけじゃない。

A「こ、これ、拓人が作ったのか！？」

神童「そうだけど・・・」

俺も椅子に座り、「いただきます」と言い一口。

A「んんっ！！ふまいほ！！」

ちなみに今のは「うまいぞ」だとおもう。

神童「ん、ありがとな。」

A「拓人はいいな。料理も出来て」

神童「Aと同じで必要最低限のことは覚えているからな。」

A「ふぅー、美味しかった」

量を少しにして置いたのが正解で少し残してごちそうさまといった。

神童「風呂はーーー」

A「管理人がいっつも適当にしているから湧いているはずだ。」

ハンパねぇー、神無月家。

まぁ、洗わなくてよかったからよかったけど。

神童「俺、あとではいるから。」

Aは短く「ああ」と答えると部屋へと戻って行った。