聖地巡礼。否、気づいたら本物

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なんだかとても気分が良かった

感じたのは寝起きのしんどさ



『…ん』


白が特徴的な…病院のような場所だった


『(…私交番にいて…怪我したのか)』





だけど、怪我をしたような跡などどこにもなく


普通居てもおかしくない親の姿などどこにもなかった




遠くの机にはカメラが丁寧に置かれていた




「っあ、目が覚めましたか?」


驚き肩が跳ねる。

『は、はぃ…』




声に出たのはここまで、心の中では

"大丈夫です。ここは病院ですか?"なんて続いてる




「交番での爆発に巻き込まれたらしいですよ。発見時は瀕死だったらしくて…」





っえちょっと待って、瀕死からここまで治ったってことはかなりの時間が!?

滞在期間はたったの三日なのに!?



急いで時計を探す。時刻は夕刻だった、日にちは書いてない。

つまり聞くしかない。



無理だ、"今日は何日ですか"という文章が頭の中を回り続ける

回り続けるだけで口は動かない




「取りあえず、目を覚ましたって報告してきますね!」



笑顔が特徴的な白髪アシンメトリーの人は席を外した



『なんか…ありがとうございます』


「いえいえ、大丈夫ですよ!」




・・・白髪アシンメトリー?

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