肆話* 最近 ページ5
「っ、！無一郎、から……？」
「そうだ。姉が無事なら渡してくれってな」
Aは宇髄から封筒を受け取り、
それを開封して中の便箋を広げて内容を読む。
随分字が達者になったのだな、と、
弟の成長を嬉しく感じた。
〈姉さんへ
父さんと母さんが死んじゃってからもう四年だったけど、
姉さんは遊郭で元気に生活してるのかな。
僕は大丈夫だよ、心配しないで。
鬼殺隊の中でもいちばん高い階級になったんだ、
姉さんが知ってる無一郎より、強くなってるんだよ。
父さんと母さんの顔は未だに思い出せないけど、
姉さんの事だけは、鮮明に覚えてる。
姉さん、もう十七になってるんだよね。
花魁姿もきっと綺麗なんだろうなぁ、
僕も一回、姉さんの着物姿見てみたいよ〉
「……もう、無一郎ったら」
何処までも姉思いで、優しい弟だ。
こんな弟を持てて自分は幸せだと、
Aは心が満たされていく、幸せな感覚を覚えた。
〈僕は任務で忙しいから行けないけど、
そこに居る宇髄さんが姉さんを守ってくれるから。
大丈夫だよ、鬼になんて襲撃されたりしないから。
姉さんは姉さんらしく、幸せに暮らしてね〉
「宇髄様、とおっしゃるのですね」
「おう。俺は無一郎の先輩だぜ。
お前さんに分かるようについでに言うとだな、須磨の旦那だ」
「！須磨さんの……」
須磨の名を聞くなり、Aの表情が険しくなった。
「数日前に、須磨さんは居なくなりました……。
それに、あの、鬼って……」
「この遊郭には相当強え鬼が潜んでる可能性がある。
それを討伐するのが、今回の俺達の役目ってぇわけだ」
「……あの、宇髄様。
お役に立つか分かりませんが、情報を差し上げます」
Aのひと言に、
「そいつは助かる」と宇髄は足を崩してドスッと座り込んだ。
「私が須磨さんを最後に見たのは、一週間前です。
女将さんからの伝言を伝えにお部屋へ行ったのですが…」
「で、その後は？」
「須磨さん部屋を出た後、簪を置いてきてしまったんです。
それに気付いてすぐ、引き返したのですが……」
「……須磨は、居なかったんだな？」
「……はい。でもおかしいのです。
隠れるにしても、人の気配を感じませんでした。
素早い��何か��に連れて行かれたのかもしれません」
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えご(プロフ) - 身請け話どうなったの？？ (2022年9月16日 1時) (
レス) @page16 id: d39d0d8832 (このIDを非表示/違反報告)
いちごミルク - 見受け先のボンボンは？ (2021年9月20日 19時) (レス) id: 2a355457dd (このIDを非表示/違反報告)
るはこ - 私、柱での推しはむい君なんです！なので、最高でした！ (2020年12月7日 22時) (レス) id: c60a472fe3 (このIDを非表示/違反報告)
れーんーりー - 待って！身請け相手は！どうなったの!?好きです。頑張ってください！ (2020年12月2日 18時) (レス) id: cff600fdbd (このIDを非表示/違反報告)
しろここあ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！すいませんほんと単純な疑問だったんですけど、身請け相手はどうなったんですかね((((( (2020年11月15日 3時) (レス) id: 24437a8857 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春蘭 | 作成日時：2020年11月3日 21時
