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松野家の一員として迎え入れてもらったあの日から早一週間。
ざわざわとあわただしく過ぎていった学校での生活も落ち着き始めた頃であった。
兄さんたちと朝ごはんを食べて、もう日課のようになってきた兄さんたちのお見送りの中家を出て、少し行ったところで佐伯さんと会いそのまま一緒に学校へと向かった。
今日の授業は何だったかなとか、昨日やっていた番組がどうだったなんて他愛もない会話をしながら学校についてげた箱を開けた瞬間だ。
見慣れた自分の内履きの上に置かれた白い封筒。「Aさんへ」とだけ書かれたその封筒を手に取ってみると隣にいた佐伯さんが小さく「まじか」とつぶやいたのが聞こえた。
これは、あれか。俗にいうラブレター的な…今時こんなことする人いるんだ。
とりあえず内履きに履き替えて、手紙をカバンに入れてそのまま教室に向かおうと歩き出そうとしたところで後ろから肩を引かれて立ち止まる。
「えっ、なんでそんな冷静なの?てか、読まないの?」
「え?あー…ここで立ち止まって読んでたら迷惑だから?」
佐伯さんは私の返事を聞くと「あっ、そうか…」と納得したような表情をしてささっと内履きに履き替えると早く行こうと言って私の手を引いて少し速足で教室に向けて歩き出した。
***
教室につくや否や、さぁ読んでみようとどこかわくわくとした表情で言う佐伯さんに押されながら、封筒から中身を取り出して読んでみればそこには短い言葉で「放課後に屋上に来てほしい」と書いてあった。
その下には控えめに送り主であろう男の子の名前が書かれていて、私にも佐伯さんにもその名前に見覚えはなく誰だろうと二人で首を傾げた。
「今時ラブレターなんてねぇ…Aちゃんかわいいしおかしくないけどさ」
にやにやと笑う佐伯さんは、ラブレターをまじまじと見つめながら「誰だろー」とつぶやく隣で、私といえば帰宅部で放課後特に予定もないから別にいいんだけど。屋上まで上がるの辛そうだななんてぼんやりと考えていた。
「Aちゃん返事はどうするの?」
「え?いやー…返事も何も、まだ告白だって決まったわけでもないよ?」
「告白でしょ!これは!」
興奮した様子でいい放った彼女の声は大きくてクラス中に響いてしまい、クラスメイトの視線が一斉に私たちに集まる。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーアイテム
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ゆきな(プロフ) - 松野家兄さん方ナイス!でもあなた方は男性なんで女子の私に任せてください!精神的につぶしますから(笑顔)モブ女子?さん!少しお話しようか!(黒笑)…これからも頑張ってください-w続き楽しみにしてます-w (2019年2月25日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - 続きみたい (2019年2月25日 18時) (レス) id: 2ba1387257 (このIDを非表示/違反報告)
珠愛(プロフ) - 凌さん» コメントありがとうございます!お褒めいただきありがとうございますっ!!とても嬉しいです!おっそい更新で申し訳ございません…頑張ります (2018年7月28日 15時) (レス) id: 600712081e (このIDを非表示/違反報告)
凌 - 凄い小説作るの上手で羨ましい限りです…更新ファイトです! (2018年7月28日 15時) (レス) id: 6cdbac58dc (このIDを非表示/違反報告)
珠愛(プロフ) - 京松(ちかまつ)さん» 京松さん、コメントありがとうございます!返信遅れてしまってごめんなさい…。私の名前は珠愛とかいてしゅなと読みます。読みにくい名前なので謝らなくても大丈夫ですよ^^更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2018年4月6日 16時) (レス) id: 600712081e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠愛 | 作者ホームページ:ニャンニャンニャン♪♪♪
作成日時:2017年9月22日 19時