ドナドナ

続き ページ21

回想

英雄「駄目だガイウス!!また見つかったら、あいつらに仕置きされるぞ!!」
ガイウス「はっ、お前んなこと気にしてるのかよ、ダッセェ。
いいんだよ。見つかったらそんときゃそんときだ。
んなこと気にしていたら、俺たちゃ何もできなくなっちまうじゃねーかよ。
あいつらだってそうだ。あいつらだって好きで闘牛になった訳じゃない。だったらあいつらも好きなことを好きなときにする「権利」ってもんは、あるんじゃないかな。
いいんだぞ？見つかるのが怖いなら来なくても、
でもお前は、仕置きされるのが嫌でもここまで来た。
それは人間という鳥籠の中に一生留まるのが嫌だったからだ。違うか？
俺たちは人間の為に生まれて来たんじゃない!!｡
人間たちに奪われた自由を取り戻す為だ!!
だから人間なんて怖くない。
自由を取り戻す為なら命だって惜しくない!!
…俺は…俺たちは…最期の最後のその時まで､人間たちに抗い続ける!!」
　
　 そして現在に至る

その瞬間(とき)英雄の中で何かが変わった。人間たちへの憎しみがどんどん膨れ上がって行く。それは英雄の心を鬼に変えたのだ。
英雄「人間は憎い、醜い、腐っている。だったら､俺たちが､お前ら人間たちを変えてやる!!。俺は掴むぞ…いや…必ず手に入れて見せる!!お前ら人間に奪われた、自由を!!」

盟友との決別を果たした英雄は今、何を思う。人間に奪われた自由を取り戻す戦いが今、始まる。次回最終章「四獣の決戦」次回もお楽しみに!

番外編「森のざわめき」→←第18章　世界の中心で自由を叫んだ雄牛

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す