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＊ ページ20
『ということ…』
話し終わって、楓さんを見ると。
ベッドから腰を上げて、私の目の前に立った。
.
.
そして。
.
.
『…っ』
楓さんの右手が、私の右頬を叩いた。
乾いた音が部屋中に響いた。
叩かれた右頬を手で押さえて、楓さんを見る。
楓「…甘ったれてるんじゃないわよ」
『え…』
楓「お父さんたちは死んで、私だけ生きている
ことが申し訳ないから、幸せになれない？
＿＿＿そんなこと誰が言ったのよ！！」
楓さんな大きな声で私を叱っている。
楓「今のアナタを見ている方が、天国にいる
お父さんたちが苦しくなるだけよ！？」
『…っ』
楓「アナタの助けてもらった命…
どうして、懸命に生きられないの！？」
久しぶりに聞いたような楓さんの怒りに、
私はただ彼女を見つめることしかできなかった。
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作者名：こころ | 作成日時：2020年9月5日 0時
