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「そこのレディ。アナタのような美しい方がこんな夜道に一人だなんて、危ないですよ。道に迷った? そういうことでしたらワタクシが人通りの多い道まで案内いたしましょう! オット、そう警戒なさらず……」
「フフフ、ようやくお気付きのようですね。そう、ワタクシこそが"
「さあ、ワタクシにその身を委ねて」
「
「人前で食事だなんて、そんなはしたない真似は致しませんよ〜! 食事を頂くのは家にお連れしてから。エエ、鮮度はやや落ちますが予め御命を頂戴してから家にお連れしております。だってワタクシ、ジェントルマンですから〜!」
「ワタクシは
「ワタクシの服が素敵? エエ、紳士たるもの身嗜みには気を使っておりますので〜!」
「誰がコスプレですかハッ倒しますよアナタ!!!!!」
「いっぺん眼科行けこのクソアマ!!!!!!!!」
「オット……失礼。ワタクシとしたことが少々取り乱してしまいまして。驚かせてしまったら申し訳ございません。イエイエ、滅相もございません! すべてあの端女の非でございますゆえ、アナタが責任を感じる必要など!」
「チッ……売女が」
「エエ、元来あの方の目指すものにワタクシは相応しくないのです。それでもあの方を敬するからこそ付き従って参りましたが、それももうこれまででございます。失望いたしましたよ──始祖様」
「さあさあ皆様お立合い! 今から幕を開けますのはワタクシダレット、いいえ、水瀬枢による一世一代の大舞台! ワタクシの命をかけた最高のショー、その目にしっかりと焼き付けなさい!」
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作者名:白銀刹那 | 作成日時:2023年4月24日 0時