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「は〜!! もうやってられません!!! こんなの、あたしにははじめっから無理だったんですぅ〜〜〜〜〜〜!!!!!」
「改めまして、アルフォンジーヌ・ノルニルです。ノルニルだなんて、そんな、堅苦しい……。今はプライベートなんですから、気軽にジーナとでも呼んでくださいよぉ……」
「あたしだって、普通の女の子なんですからね! あれは、仕事中だから……頑張ってみただけなんですぅ……」
「違うんですぅ〜!! ちゃんとしようとしたら、ああなっちゃうんです……。もっと自然体で、それでいてちゃんとできてるのが一番なのはわかってるですけど……。怖いって、思われたいわけじゃないんですぅ……」
「お姉様〜!!!あたし、もうだめです。こんなの、無理です、怖いですぅ〜!!! あたしなんかにこんな、無理だったんですぅ〜!!!」
「お姉様みたいに強くなりたくて、頑張ってみようって思ったんですぅ〜!! 全ッ然無理だったんですぅ〜!!!」
「ヒョア〜!!?!!!!!!?!!!!?!!!? おっ、驚かせないでくださいよぉ〜!!!!!! しっ、心臓が口からまろびでるところだったじゃあないですかぁ〜!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「いやぁ〜!!! 虫は、虫はだめです、だめなんですぅ〜!!!!! 虫だけは本ッッッ当にだめなんですぅ〜!!!!!!!!」
「嘘ですだめなの虫だけじゃないですぅ〜!!!!! おばけもだめなんですぅ〜!!!!! 無理なものは無理なんですぅ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!」
「あたし、ずぅーっと普通だったんです。ミーラお姉様みたいに期待されているわけでもなければ、ローレお姉様みたいに避けられているわけでもありませんから。避けられているのは良いことじゃないし、こんなことローレお姉様には絶対言えないんですけど……」
「あたしがスクルドなんじゃなくって、お姉様がウルズだからその妹をヴェルザンディとスクルドにしたんです。だからこの名前にあまり意味なんて無いんです、気にしたって無駄なんです、でもあたしだってお姉様みたいになりたいんです、がんばりたいんですぅ……」
「先のことは、あまり考えたくありません。未来は、怖いです。いつ死ぬのかとかが、怖い……」
「やっぱり、怖いですぅ……」
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作者名:白銀刹那 | 作成日時:2022年8月4日 11時