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「ああ、これか? これはだな、ボク様がまだ天使だった頃に天界の支配者から直々に賜った高位の……おい、やめろ! そこは見るんじゃない! 値札シールが付いている!」
「悪いか!? 仕方ないだろ、衣服創造は苦手だからその辺で拝借したんだ! 別に衣服が上手く作れなくたって、天使を倒せないわけじゃないだろう! この世界で最も崇高たるこのボク様にだって、苦手なことの一つや二つあるに決まってるだろうが……!」
「ボク様の顔に傷を付けやがったなッ………………この、無礼者が! 赦さない……絶対に赦してなるものか…………! 貴様、覚えたぞ! 地獄の果てまでだって追いかけてやる、覚悟しておけェ!」
「どうだ、美しいだろう? ……美しいと言え。ボク様は、美しいんだ。血に濡れていようが、なんだろうが、美しいんだ。そう、誰よりも……」
「美しさを失っても尚生を求めて蠢く、下賤な者のすることだ。弱く、醜いものに生きている価値なんかない。そうだろう? 第一、醜いものに価値を与えてしまったら、ボク様がなんのために堕天したんだかわからくなるじゃあないか」
「ご無沙汰してくれたじゃないか、かつての同胞たちよ。随分と醜い姿を地上に晒しているようだが、恥ずかしくはないのか? ボク様のことは『醜い』と罵っておいて、何だそのザマは。天界の名折れも良いところだな。フン……まあいい、折角こうして再び会えたんだ。ボク様の美を解さない罪の重さ、この機会に思い知らせてやろう」
「ボク様は崇高な悪魔だ。故に、契約にはそれなりの対価を要する。なあ人間、その覚悟はできてるんだろうなぁ?」
「命令だ、立て。そのまま醜く死んでいくだなんて、ボク様が許さない」
「このっ、下等種族が! ボク様の許可なく死ぬなァ!」
一人称:ボク様
二人称:貴様、お前(契約者のみ)
三人称:人間→下等種族,悪魔→同胞
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元素(プロフ) - CS提出ありがとうございます!かわいいね…よちよち……不備等ございませんので受理させていただきます!今後とも当企画をよろしくお願いします! (2022年5月16日 20時) (レス) id: c288555a46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白銀刹那 | 作成日時:2022年5月15日 23時