11 れもん×レモン/檸檬＝？ ページ13
＊
その日から挑戦は始まった。
ご飯に誘っても、遊びに誘っても、何をしても彼が良い返答をこぼすことはなくともそれでもめげずに。
作戦が始まってから一週間近くが経っていた。
それと同時に近頃明らかにゾムがやつれ始めていた。見た目の話ではない。いや、外見も若干痩せたが。
やつれている、というのは精神面の話である。
目から活力が消えているのだ。私は疲れています、みたいなオーラも出ている。
それに対し、もとより仲間思いであり、過保護気質な生徒会が心配するのは当たり前である。
紫色とオレンジ色、水色が混ざった空が窓から彼を突き刺す。
「だ、だ、ダメなんかな、もう。」
青りんごの瞳にうっすら膜が張る。それは透明で、まるで水のような。
「大丈夫ですよ、大丈夫。」
嘘だ。そんな確証なんて一つもない。
それでも震えた背中をさするために、ありきたりな言葉を吐き出す。
「ゾム？」
一つ、声が響いた。
「おい、お前がゾム泣かしたん？」
向日葵のような、レモンのような、なんとなく、夏を連想する黄色の瞳をはめた男が詰め寄ってくる。
「なあ、答えや？」
文字だけだったら可愛らしく感じられるが、それと実際は別だということを身をもって理解した。
「しゃ、シャオロン、ちゃ、ちゃ、ちゃうで！あんな、」
「ゾムには聞いてないで。」
口を挟むゾムに対し、目も向けず弾き返す。
「違います。実は先日、ショッピ君とゾムさんが喧嘩してしまって、それの仲直りの手伝いをしていたんです。でもあまり成功しなくて。」
「…ふーん？」
まだ疑い探るような視線でシャオロンはこちらを見つめる。
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標識(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そのように言っていただけて感謝感激です…！ (2022年2月22日 21時) (
レス) id: ec02a6ee69 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 今までにないような作品でとても好きです！！！自分のペースで頑張って下さい！ (2022年2月22日 21時) (レス) id: f229096079 (このIDを非表示/違反報告)
標識(プロフ) - るきあさん» コメントありがとうございます。うわー！ありがとうございます！！そんな風に褒めて下さるきあ様も最高です笑 (2022年2月6日 8時) (レス) id: ec02a6ee69 (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - とりあえず大好き。他メン愛されで夢主もその子が大好き…新しい発想。それに加えてちゃんと皆大好き s y p く ん 。 最高です…応援してます…‼︎ (2022年2月6日 1時) (レス) @page10 id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
標識 - コメントありがとうございます。そう言っていただき光栄でございます、、！更新頑張りますね！ (2022年1月28日 16時) (レス) id: ec02a6ee69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：軒並みのはちがつ | 作成日時：2022年1月14日 23時
