第二話 ページ3
「!?ダメッ!今は入ってきちゃ…」
私の静止の声は、シューファの行動の速さに叶わなかった。
「え」
まだ幼いシューファにはきっと刺激が強すぎたのだろう。
シューファは状況が理解できなかったのか、泣いていなかった。
『悲しい』という感情より、『疑問』が大きかったのだろう。
「お姉ちゃん…お母さんは?お父さんは?…とっても冷たいよ…」
「お母さんと…お父さんは寝てるの…?」
シューファのその言葉を聞いて、いたたまれない気持ちになった。
「シューファ…大丈夫よ…大丈夫…」
私はシューファを抱きしめた。
シューファは状況を理解したのか、声を上げて泣き出してしまった。
私は心に誓った。
この子にふりかかるであろう厄災から守らなければならないと。
もう二度と、悲しい顔をさせまいと。
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作者名:Σ(゚∀゚ノ)ノキャー | 作成日時:2024年2月4日 15時