誰が？ ページ12
〜Aside〜
A「行っちゃったね、敦君」
中也「ああ、行っちまったな」
赤井さんたちと別れた後、私と中也は中也の家に帰った。
中也の両親がいないことを理由に、いろいろな話をする。
まあ、私はパソコンをいじりながらだけど。
中也「…………なあ、A。本当に、敦は失敗したと思うか？」
A「…………」
中也「あいつは、そこらの奴らとは違う。前世での経験もある。少なくとも、バレるような失敗を犯すような奴じゃねぇ」
A「…………誰かが、彼を売った……ということ？」
中也の言葉に、私がそう返せば彼は頷いた。
まあ、二次創作の夢小説でもその理由はいろいろ議論されていた。
上層部に組織からのスパイがいるか。
上層部が父さんを深いところまで行かせるために捨て駒にしたか。
それか、他の人間が失敗して情報が漏れたか。
正直、スパイか捨て駒の可能性が最も高いと思うけどね。
中也「その可能性が妥当だろ。問題は、誰が売ったかだ」
A「彼は教えてくれた…………他にもいると。予想だけれど、売ったのは彼の組織の上層部じゃないかしら？他の同類を、深く潜り込ませるために」
中也「捨て駒か…………糞が」
私の言葉に、中也が眉間にしわを寄せて言う。
まあ、そうだね。
私も、これが真実だとすれば糞だと思うよ。
命っていうのは、簡単に捨てられるものじゃない。
そんなこと、何度も転生した私がよく知ってる。
そう思いながらも、その考えが外れたことに安堵する。
…………ああ、私の予想通り。
パソコンでハッキングして見れた画面には、上層部の一部と組織がつながっている証拠であるメールの本分。
悪いことをしているのなら、証拠品はしっかりと潰さなきゃ。
A「予想通りというべきか」
中也「あ？」
A「ハッキングよ。…………悪いことをしたのなら、最後まで油断せずに証拠品を消せばいいのに」
まあこのメールと黒い懐事情の証拠をすべて、公安の父さんのパソコンに送って差し上げよう。
…………敦君は危なかった。
原作のスコッチのようになるかもしれなかった。
私達が感じた恐ろしさの分、あなた方に返してあげよう。
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チエ(プロフ) - この話好きです。続きまってます。更新大変だと思いますが遅くなってもいいから是非更新して下さい。後、アドバイスですがまだ更新すなら完結ではなく更新停止にした方がいいですよ (2022年10月1日 9時) (
レス) id: d855d99d2c (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - ユウさん» コメントありがとうございます (2021年8月19日 14時) (レス) id: 49cde1a4d1 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ - このお話大好きです。何度も読みたく成る程面白いです。続き楽しみに待ってます。 (2021年3月7日 14時) (レス) id: 5724e11890 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - さしみさん» ありがとうございます！他の作品と交互に更新しますので、更新が止まったりしますがそれでも読んでいただけると嬉しいです！ (2020年12月30日 16時) (レス) id: 49cde1a4d1 (このIDを非表示/違反報告)
さしみ(プロフ) - このお話好きです！更新大変かと思いますが続きを楽しみに待ってます♪ (2020年12月30日 14時) (レス) id: 52bb9638d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小説ワンコ | 作成日時：2020年11月3日 4時
