黄金の国の出身？いいえ、日本出身です (ページ7)

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騒ぎ② ページ7

～ユキside～

？「威勢のいい小動物ですね。リドルさん、お願いできますか？」
？「違反者は見逃せないからね。さっさと済ませるとしよう」

面倒くさい。

そう思っていれば、メガネをかけた男と赤髪の男が猫の妖怪に近づいていく。

アキ「お、旦那らも手伝ってくれるのか？」
赤「旦那……？よくわからないけれど、僕たちは寮長だからね。この場を納める義務がある」
アキ「おーおー、そりゃあ助かる。大将、状況は？」
ユキ「盾兵が守っていますよ。ですが、消耗しているので長くはもちませんね」

疲労状態の盾兵たち。

正直、このままでは彼らが危ない。

かといって、この二人に任せて怪我でもしたら普通に目覚めが悪い。

というか、この二人の能力がわからないから盾兵を退かすべきなのかもわからない。

アキ「俺達が出るか？」
ユキ「相性は最悪ですがね…………」

アキの言葉に、思わずそうごちる。

こんな大勢がいる中で能力を使用したくない。

かといって、刀＿＿この体の一部である宗三左文字で切り付けるにしても炎を吐くような妖怪を斬りたくない。

というか、まず私達って妖怪斬れるの？

宗三左文字や薬研藤四郎に怪異斬りの逸話ってあったっけ？

そう思っていると、私の前にいたアキが震え始める。

アキ「ははは！！いいねいいね。こんな空気、久しぶりだ！！」
ユキ「…………随時報告を。私は油断したせいで討たれるような間抜けはしたくありませんので」
軽歩兵「了解です！！」

武者震いで震えるアキをしり目に、私はそう軽歩兵の小人に命じた。