ユウの寮 ページ11
〜ユキside〜
私とルキとユウが連れてこられたのは、先程の部屋でした。
学園長に促されるまま、三人で大きな鏡の前に立ちました。
鏡「汝の名を告げよ。」
ユウ「えっと………ユウです。」
鏡「………」
鏡「………………」
鏡「………………………………」
鏡は、ユウの名前を聞いたままなにも言いません。
鏡「わからぬ。」
鏡「この者からは魔力の波長は一切感じられない………色も、形も、一切の無である。」
鏡「よって、どの寮もふさわしくない！！」
ザワッ
先程、静まったざわめきが一気に戻りました。
ユウ「う、うそ………ユキちゃん、ルキ君………。」
ユキ「嘘でしょ………。」
ルキ「こりゃ………ヤバイな………。」
この学園はたしか魔法士の養成学校でした。
という事は、魔法に必要な魔力がなければ、この学校に留まることはできないということです。
なんの知識のない異世界でここに留まれないとなれば、前の世界に帰ることはおろか、今後の生活だってどうなるかわかりません。
今、わかっているのはユウだけですが、私とルキだってどうなるかはわかりません。
あるのは異能力だけで、魔法を使ったことなどないに等しいんですから。
学園長「魔法が使えない人間を黒き馬車が迎えに行くなんてあり得ない！！」
学園長もまた取り乱しています。
彼にとっても、この結果は予想外のようです。
学園長「生徒選定の手違いなどこの百年ただの一度もなかったはず………一体なぜ………。」
いや、百年って貴方はいくつなんですか？
猫？「もごもご………ぷはぁ！！」
学園長が取り乱したため、拘束が緩んだのか、使い魔？が自由になってしまいました。
猫？「だったらその席、オレ様に譲るんだゾ！」
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小説ワンコ(プロフ) - ミコトさん» 感想ありがとうございます！ (2020年8月6日 23時) (
レス) id: 880f149554 (このIDを非表示/違反報告)
ミコト - とても面白いです！どの話も好きなのですが，特に“女性の扱い”という回の話がとても好きです！！！！因みになんですが，2，3年生の場合はどんな答えを返すのでしょうか？更新頑張ってください♪ (2020年8月6日 21時) (レス) id: fa6597a756 (このIDを非表示/違反報告)
小説ワンコ(プロフ) - ゆきなさん» 感想ありがとうございます。戦争も抗争もいらないものです。 (2020年7月19日 17時) (レス) id: 880f149554 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - さくらちゃんの両親も戦争で…くっ織田作〜！これからも無理せずに頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年7月18日 3時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
小説ワンコ(プロフ) - 遊さん» 感想ありがとうございます。 (2020年7月9日 22時) (レス) id: 880f149554 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小説ワンコ | 作成日時：2020年5月3日 17時
