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小さくなった星の戦士（６） ページ7

〜no side〜


はるか「くそっ！！」


はるかは、悔しそうな表情を浮かべて壁を殴った。




二週間前だった。

彼女の義弟が消息を立ったのは。



彼女は、仲間たちに聞いた。

でも、誰も知らなかった。


彼女は、必死に探した。

でも、見つからなかった。


彼女は、とある町に行った。

なんとなく、義弟に会える気がしたから。


でも、出会ったのは義弟にそっくりな幼子だった。


彼だと思いたかった。


敵の攻撃を受けて幼くなっていると思いたかった。


でも、それは幼子本人が否定した。


だから、彼女は退いた。


彼女本人がよく理解していたから。



義弟は、嘘をつくことが大嫌いだった。

義弟は、優しかった。

義弟はいつも周りを気遣い、時には自分自身が傷ついても周囲を救おうとしたから。



彼女は、いつしか義弟のことを弟ではなく異性として見ていた。

それでも告白をしなかったのは、ひとえに今の関係を壊したくなかったからだ。





はるか「アキっ……頼むから声だけでも聞かせてくれ……」


彼女は、メールが送られてきたまま音信不通となった携帯を握ってうつむいた。






お互いが気付かない。

お互いがお互いを想い、自身の想いを隠すことで通じ合わない。



彼らが通じ合う日は来るのだろうか？

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