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小さくなった星の戦士（５） ページ6

〜アキside〜


あれから、二週間が経った。

未だに、姉さんからメールが来る。

今日も、僕は携帯を家に置いていく。



…………だって、見ても会いたくなるだけだから。





江戸川君の従弟と言う立場を得た僕は、今日も彼を迎えに行く。

彼、思った以上に事件に巻き込まれる。


…………お祓いに行った方がいいんじゃないかとすら思ってしまうほど。

と言うか、お祓いに行くべきだと思うな。


アキ「コナン、帰りましょう」


連絡を受けた場所につき声をかけると、江戸川君と同時に見慣れた姿がこちらを向いた。


…………ああ、なんでよりによってあなたに出会ってしまうんだ。



はるか「待ってくれ」
アキ「…………え？」


姉さん。

どうせなら、元の姿に戻るまであなたに会いたくなかった。

こんな姿、あなたには見せたくなかった。

貴方には、かっこいい姿しか見せたくなかった。


たとえ、異性として見られなくても。

たとえ、弟としてしか見られなくても。


それでも、僕はあなたにはこんな姿を見られたくなかった。


はるか「君、僕と会ったことがないかい？」
アキ「…………あの僕と貴方は初対面だと思います」


ああ、姉さん。

お願いだから、そんな悲しそうな顔をしないで。

お願いだから、笑って。

僕なんかのために、そんな悲しそうな顔をしないで。



ああ、ごめんなさい姉さん。

嘘をついて。

姉さんを守るためなんて言って、あなたから目をそらして。



江戸川「お兄さん、どうしたの？この子は、僕の従弟なんだ。お兄さんとは会ったことがないと思うんだけど」
？「…………すまない」


江戸川君が姉さんに向かってそう言って、僕の腕を引っ張る。


ありがとう、江戸川君。

僕、姉さんに会っちゃったせいかこのままだと離れられなくなりそうだから。









？「…………アキ、いったいどこにいったんだ」



離れた背後で、ポツリとそんな声が聞こえた。


…………ごめんなさい、姉さん。

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