完全に趣味な短編・中編・長編集！【リクエスト停止中】

交じり合う二つの光（３） ページ33

〜ユキside〜


ただ今、私はまなつお姉ちゃんたちと一緒に公園の中にいます！！


そうナレーションをしながら、私はランドセルの中から二冊の小説を取り出した。


どっちとも、みのりお姉ちゃんから貸してもらった小説。

人魚のお姫様が出てくるお話でとても面白い本なんだ。


お姫様のドキドキする恋のお話。

お姫様と王子様の出会いのお話。


お姫様の王子様のことを好きな気持ちと、家族を思う気持ちが心の中で喧嘩する所が凄く悲しかったけど幸せになって良かったな〜。


ユキ「みのりお姉ちゃん！この前教えてくれた本、面白かった！！」
みのり「じゃあ、これとかどうかな？同じ人魚の本なんだけど」


みのりお姉ちゃんにお礼を言えば、みのりお姉ちゃんはカバンから二冊の本を取り出して見せてくれた。

前に貸してもらった小説よりも少し大きくて、ガラスみたいなものがついて手キラキラしてとても綺麗だった。


その本を入れていると、私の隣に座っていたさんごお姉ちゃんがリップを見せてくれた。


さんご「ユキちゃん、これはどうかな？」
ユキ「かわいい〜！！さすが、さんごお姉ちゃん！」


みのりお姉ちゃんが見せてくれたのは、紫色のリップ。


ミントお姉ちゃんたちの話だと、私は紫色や青色みたいな色がい合うって言われた。

でも服はあっても私が使えるコスメだと、紫色ってなかったんだ〜。


みのりお姉ちゃんに聞いたら、みのりお姉ちゃんのおうちにある「カタログ？」っていう本を見せてくれたんだ！！

私のお小遣いで買える値段で良かった。

貯めてなかったら買えなかったけど。




ユキ「あ、そうだ！今度、お手伝いしているカフェで期間限定のイベントやるんだ！お姉ちゃんたち、良かったら来てね！！」
まなつ「ユキちゃんもデート頑張ってね！！」
ユキ「もう、まなつお姉ちゃん！！で、デートじゃないもん！！」


圭くんたちが言っていた話をお姉ちゃんたちに話せば、まなつお姉ちゃんにそう言われた。


もう、まなつお姉ちゃんったら！！

別に、デートじゃなくてお出かけだもん！！




…………圭くんと恋人？同士だったら、デートになるのかな……？

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