貴方に溺れて12(太宰) ページ21
「そ、そんな事言われても・・・」
私の中では、すっかり太宰さんと言う『名前』で定着しているため、今更呼び方を変えるのも違和感がある。
と言うか、恥ずかしいので尚更嫌だ。
「私達は恋人なんだよ?なのに、何故苗字で呼ぶんだい?!」
「だって・・・、恥ずかしいし・・・」
太宰さんが、呆れた様に「はぁー」と深い溜息を吐く。
「全く・・・。Aちゃん、一寸おいで」
そう言うと、太宰さんは私の腕を無理矢理掴み、側にあった路地裏に連れて行った。
「ちょっ、太宰さん?!一体何処に・・・!?」
訳も分からず、路地裏に引き摺る様にして連れて来られ、困惑する私を太宰さんは壁に押し付けた。
「・・・Aちゃん。今から私の事を名前で呼んでご覧」
その声と鋭い表情からは、何か重い重圧を感じさせられ、私の身体に緊張が走った。
「なっ、何で________」
何故名前を言わなければいけないのか________
私は最後まで言葉を続ける事が出来なかった。
なぜなら、私の唇に熱い何かが覆い被さっていたから。
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聴(プロフ) - テツさん» うわぁぁぁぁ最高........!ありがとうございます! (2018年3月10日 23時) (レス) id: 2084af5cf6 (このIDを非表示/違反報告)
テツ(プロフ) - 聴さん» ゴーゴリと夢主のお話ですね・・・!了解です! (2018年2月8日 19時) (レス) id: d776172fc0 (このIDを非表示/違反報告)
聴(プロフ) - ゴーゴリと猫系夢主のお話みたいです....!いつも口面つけてるっていう設定があると尚(ごめんなさい完全にうちの夢主でした黙ります) (2018年2月7日 12時) (レス) id: 2084af5cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Sea - ア゛ア゛ア゛ゴーゴリさんしんどい (2018年1月27日 9時) (レス) id: c676ee4e9b (このIDを非表示/違反報告)
テツ(プロフ) - 奈槻さん» 有難うございます!!楽しみに待っていてください! (2018年1月23日 9時) (レス) id: d776172fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テツ | 作成日時:2018年1月14日 19時