貴方に溺れて13(太宰) ページ22
「ッ・・・ん・・・?!」
それは、太宰さんの唇だった。
「太宰さっ・・・!!?」
驚いて、思わず太宰さんを押し退けようとしたが、太宰さんに両手を押さえ付けられる。
何故、太宰さんはこんなにも怒っているのだろうか。
そんなに、名前で呼んで欲しいのだろうか。
分からないまま、為す術もなく、太宰さんと熱いキスを交える。
何時までそうしていたのかは分からない。気が付いた時には、お互いの顔が火照るくらい、夢中になっていた。
そして、ようやく私は理解した。
この人は、私が名前で呼ばない限り止めないのだと。
「・・・ッ、治ッ・・・!!」
ぼんやりとしてきた意識の中、私は必死に名前を呼んだ。
「・・・やっと、呼んでくれたね。Aちゃん」
唇を離した太宰さんは、火照った顔でニヤリと嬉しそうに笑った。
「・・・ずるいですよッ・・・!!」
荒い息を整えながら、私は太宰さんを睨んだ。
「名前で呼んでくれない、Aちゃんが悪いのだよ?」
悪びれるどころか、寧ろ開き直った態度で太宰さんは言う。
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聴(プロフ) - テツさん» うわぁぁぁぁ最高........!ありがとうございます! (2018年3月10日 23時) (レス) id: 2084af5cf6 (このIDを非表示/違反報告)
テツ(プロフ) - 聴さん» ゴーゴリと夢主のお話ですね・・・!了解です! (2018年2月8日 19時) (レス) id: d776172fc0 (このIDを非表示/違反報告)
聴(プロフ) - ゴーゴリと猫系夢主のお話みたいです....!いつも口面つけてるっていう設定があると尚(ごめんなさい完全にうちの夢主でした黙ります) (2018年2月7日 12時) (レス) id: 2084af5cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Sea - ア゛ア゛ア゛ゴーゴリさんしんどい (2018年1月27日 9時) (レス) id: c676ee4e9b (このIDを非表示/違反報告)
テツ(プロフ) - 奈槻さん» 有難うございます!!楽しみに待っていてください! (2018年1月23日 9時) (レス) id: d776172fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テツ | 作成日時:2018年1月14日 19時