私の想い人1(フョードル) ページ1
「貴女と再び、ゆっくりとお話が出来るとは思いませんでした」
優しく、静かになびく風に全身を撫でられたまま、フョードルは、音を立てずに紅茶を一口飲んだ。
相変わらず、何処か品のある動作だ。
私もフョードルに気付かれない様に、真似をしてみたがあまり上手くはいかない。
必ずズズッと音が立ってしまう。一体如何したら、そんなに音を立てずに飲めるのか不思議でならない。
「・・・それにしても、未だ貴女が私の事を想っていてくれていたなんて。とっくに忘れられていたと思っていましたよ」
フフフと、フョードルは嬉しそうに微笑む。その笑みを、久々に見れた事が嬉しくて私も釣られて口角を上げる。
「当たり前でしょ。一体何処の誰が、忘れられない様にしたんだったっけ?」
前にフョードルと会った時の記憶が蘇ってくる。
あの日もこうして、此処のテラスで二人きりで紅茶を飲んだ。それから色んな話をして、最後には
____寝室で熱い口付けをした。
私の初めてのキスは、とても熱くてとろけそうで、蜜よりも甘かった。
今でも、鮮明にその記憶は思い出せる・・・が、思い出しただけでも顔が熱くなる。
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聴(プロフ) - テツさん» うわぁぁぁぁ最高........!ありがとうございます! (2018年3月10日 23時) (レス) id: 2084af5cf6 (このIDを非表示/違反報告)
テツ(プロフ) - 聴さん» ゴーゴリと夢主のお話ですね・・・!了解です! (2018年2月8日 19時) (レス) id: d776172fc0 (このIDを非表示/違反報告)
聴(プロフ) - ゴーゴリと猫系夢主のお話みたいです....!いつも口面つけてるっていう設定があると尚(ごめんなさい完全にうちの夢主でした黙ります) (2018年2月7日 12時) (レス) id: 2084af5cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Sea - ア゛ア゛ア゛ゴーゴリさんしんどい (2018年1月27日 9時) (レス) id: c676ee4e9b (このIDを非表示/違反報告)
テツ(プロフ) - 奈槻さん» 有難うございます!!楽しみに待っていてください! (2018年1月23日 9時) (レス) id: d776172fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テツ | 作成日時:2018年1月14日 19時