第七百七十二訓 ページ6
条件反射だった。
大きな大きな、崖の一部が落ちてきているのを見て。
『将ちゃん危ない!!!!』
ドンッ、!!と勢いよく将ちゃんを後ろへと突き飛ばした。私は前へと飛び退る。
茂茂「っ!?Aっ、」
________ドドォォン!!!!!!
瞬間、私達の間に勢いよく大きな岩が落ちた。何とか追突ら免れたらしい。あんなのに押し潰されたら体ぐちゃぐちゃだっただろうな……
(______けど、)
銀時「A!!A無事か!?」
神楽「下敷きになってないアルか!?」
……お察しの人もいるだろうけど、見事に岩のせいで通路が塞がれちった。
そんでもって岩の前には私一人、向こう側には私以外の全員がキレーに取り残されてしまったと。
(うーん、問題は将ちゃんが向こう側には居るということなんだよな……一刻も早く伊賀から逃がしてあげたいが……)
私一人で抜け道へこのまま向かっても意味が無い。
だが岩は思ったより大きくて退かせそうにも無いし高くて丸っこいから登るのも難しそうだし……神楽ちゃんでもこれは無理そう。
新八「Aさん!?返事して下さい!?Aさん!!」
『___っ私は無事だよ!怪我もない、大丈夫だから!!』
____さて、どうするか。
『取り敢えず状況確認だ。今の岩のせいで怪我した人は居ないね?そんで通路が塞がれ二手に別れてしまった状態…』
銀時「だがどうすんだ、これじゃAと俺達が固まって行動すんのは難しそうだぞ」
取り敢えず銀時くん達と岩越しに会話しながら考える。将ちゃん含め怪我人がいないのは不幸中の幸いってやつだけど……
将軍の護衛は何人居ても足りない。戦力を分散させるのはあまり頂けないところだな。
(けど岩のせいでどうにもなんないのは事実……なら、)
『____銀時君!将ちゃんを頼んだよ!!』
銀時「!分かれんのか!?」
二手に分かれて行動するしかないだろう。岩を何とかしようとするのは時間の無駄だ。
『私はこのまま抜け道へ行くよ!銀時君達は……そうだな、崖を登ったりして何とか抜け道にいけないかとか試してみてくれ!
敵が待ち構えている可能性もある、先に行って私は抜け道から手引き出来ないか見てみるから!頼んだよ!!』
銀時「は!?ちょ、おい!!」
後ろから呼び止める声を無視して、私は抜け道の方へと一人で走り出した。
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RENKA - 初コメ失礼します、感動しました号泣です涙止まんないです!!心がキュンキュンしました!!もうキュンキュン通り越してギュンってなりましたよ!← これはホント何回みても飽きないですマジで!!最高っす!!!ってことでちょっともう1回読んできますね(( (2022年7月5日 11時) (レス) id: 345a1df315 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 涙止まんなすぎてバスタオルで拭きました最高ですめっちゃ感動しました!!!!! (2022年7月4日 21時) (レス) @page41 id: 3103cb23ea (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - イルさん» 将軍暗殺篇はこれにて閉幕です、NEXTとしてはさらば真選組編ですね!!ハンカチのご用意を……w結構心理描写が精神的に来るものがあると思われますです……更新頑張ります!将軍暗殺篇ありがとうございました!! (2022年7月4日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 雑草のかきあげ(仮垢)さん» 最初からw!?!かなり長いですよ!?w大丈夫ですかほんと無理しないでねw!?!更新頑張りますw将軍暗殺篇ありがとうございました!! (2022年7月4日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - つなかんさん» いやこちらこそぎゅんぎゅんして頂いた様で(?)良かったです、更新ノロマですが宜しくお願いしますw!! (2022年7月4日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2022年5月3日 15時