第七百九十四訓 ページ28
取り敢えずお互いに身の安全が最優先といったこの状況なので、
高杉は神威が…銀時くんは神楽ちゃんが肩を貸してそれぞれの船へと逃げる事にした。神威はまだまだ戦いたそうだったけど。
まあ逃げる為には周りの奈落の奴らは全員ぶっ倒していかなきゃならないんだけどね。
神楽「退けェェェ!!!!!」
『っ、邪魔……!』
だからここら一体は一気に乱闘騒ぎ。
高杉と銀時くんよりはボロボロでもないし、かと言って二人に肩を貸しているわけでもない。
つまり自ずと殿を私が務めることになる。よって周りの敵をどんどん捌いていっているのだが……
『神楽ちゃん!銀時くん息してる!?神威も高杉生きてる!?』
神威「一応生きてるよ」
銀時「っ、生きてるわ!!勝手に死なすわ!」
背中に四人を庇いながら戦ってる訳だから知らない間にポックリ逝ってないか心配でしょうがない。
………視界に入らないのがこんなにも怖いとは。
(けど、奈落の奴らも結構片付いて来てるし将ちゃん派の増援が来たのか段々撤退してってる……数が減ってるんだ、だからそろそろ一段落着く…!)
…じゃあ高杉と銀時君とで二手に分かれるのはそこだ。お互いの船へと逃げれたら身の安全は保証できる筈。
(だから大丈夫。それからの事は、あとから考えればいい。今はただ生きるんだ)
ぎゅっ、と思わず紺色の羽織を握り締めた。
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『!見えた……あれ、高杉達の船だろ!?』
高杉「……あァ」
奈落達と戦い始めてからどれくらい経っただろうか。
何分、何十分、もしかしたら何時間と経っていたかもしれない。時間感覚はとうに失われていた。
奈落達はもうこの戦に関わるべきでないと判断したのか引いていき、辺りには見えなくなっていて。
そして今______私達の進路とは逆方向に高杉達の船が見えた。
(つまりここで私達は分かれる事になるのだけど……高杉、)
…………少し、心配だ。
なんだか変な感じだが我ながら私は中々単純な物で、兄弟子だと分かった瞬間から情が湧いて仕方が無くなった。
目の前でこんな酷い怪我をされては……心配過ぎる。
(うあー、でも将ちゃんの事も心配だしっ、多分この感じ増援としてとっつぁんとかが来てくれてるから早く行きたいのに……!)
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RENKA - 初コメ失礼します、感動しました号泣です涙止まんないです!!心がキュンキュンしました!!もうキュンキュン通り越してギュンってなりましたよ!← これはホント何回みても飽きないですマジで!!最高っす!!!ってことでちょっともう1回読んできますね(( (2022年7月5日 11時) (レス) id: 345a1df315 (このIDを非表示/違反報告)
ミウラ(プロフ) - 涙止まんなすぎてバスタオルで拭きました最高ですめっちゃ感動しました!!!!! (2022年7月4日 21時) (レス) @page41 id: 3103cb23ea (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - イルさん» 将軍暗殺篇はこれにて閉幕です、NEXTとしてはさらば真選組編ですね!!ハンカチのご用意を……w結構心理描写が精神的に来るものがあると思われますです……更新頑張ります!将軍暗殺篇ありがとうございました!! (2022年7月4日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - 雑草のかきあげ(仮垢)さん» 最初からw!?!かなり長いですよ!?w大丈夫ですかほんと無理しないでねw!?!更新頑張りますw将軍暗殺篇ありがとうございました!! (2022年7月4日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - つなかんさん» いやこちらこそぎゅんぎゅんして頂いた様で(?)良かったです、更新ノロマですが宜しくお願いしますw!! (2022年7月4日 21時) (レス) id: 2209f9ef43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2022年5月3日 15時