【銀魂】空から女の子が降ってきました。20

第七百七十七訓 ページ11

神威とは武術では勝てない。



必然的に避けながら攻撃することになるのだが……





(ったく、漬け込む隙がないんだよな……！！死角を取ろうにも高杉に背を向けることになるし＿＿＿っ！)





神威の拳は基本的に一発でも食らったらアウト。
なので避けながら高杉を警戒し、攻撃を繰り出さないといけない。






『チッ、マジ避けんなほんと……！』



神威「避けたら当たるじゃん」



『当たれって言ってんの！！分からないのかな！？』






神威に突きを繰り出したが、その勢いを殺し刀を折られそうになったので咄嗟にフェイントにして斬撃へと切り替える。


あくまで姿勢低く攻撃が当たりにくいように。こっちからすると殺し合いだってのに本人はめちゃくちゃ楽しそうにしてるけど。









＿＿＿＿＿＿ヒュッ、









『＿＿！っっあっ、ぶねぇ！！！』






と、思えば後ろから飛んできた刀を避ける。勿論高杉のものだ。かなりスレスレだったな……実際頬に掠ったし。





(情報量が多いんだよ…！高杉の動きと神威の動きを見てから平行に考えて動かないと……！)





マジで不味い。時間稼ぎとはいえいつか潰れる。それに二人に本気で獲りに来られたら一溜りもないだろうし……






『っ、ぐ、』






時間もそろそろ経つので、一か八かと思いガッ、！！と神威に蹴りを入れる。


……が、流石に武術で夜兎に敵う筈もない。






神威「つー…かまえた！」






その足を手で止められ、固定された。
グッ、と動かそうとするが少し手の力を強められて痛みが走る。思わず顔を歪めた。






神威「あ、ごめんねオネーサン。痛かった？地球人はやっぱり脆いネ」



『っ、わ！？』






…だが、神威は私を殺す気は毛頭無いらしい。

刀を叩き落とされて拘束されただけで、それ以上は何もしてこない様子だった。全く動けないけど。






『っ、』



神威「！おっ、と……暴れないでよー、あんまり手荒な事はしたくないんだから」






試しに拘束を解こうとしたが、力を強められただけだった。


内心でクッソ、と悪態を着いていると目の前にいた高杉が歩み寄ってきて私の顎をガッ、と掴んで持ち上げられ…顔を合わせられる。


高杉の瞳がよく見える至近距離。視線が、交錯した。






『……なにかな』



高杉「……お前、こうなる事分かってたろ。何故こうも無意味な事を」






……無意味、ねぇ。










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