【銀魂】空から女の子が降ってきました。20

第七百七十六訓 ページ10

まず、高杉だ。



獲物が同じ剣である為立ち回りには慣れている。神威に関しては武術で勝ち目なんざないし刀折られでもしたら堪んないからね。









＿＿＿＿＿＿ガキッ、！！！










『っち、』






姿勢を低くしながら、素早く一瞬で間合いへと入り込んだ一閃。私のお得意分野だ。これで大体の敵は伸せる。






(……おっも、！最悪…男と女で力の違い出るとか不公平だよね……！！)






………例外はあるけれどね。


まあ案の定、高杉には防がれてしまった。だが不意は付けた様で体勢的には私の方が有利だ。重心も傾いているし。


力で勝てる訳もないからそのままこれを利用すればいい。流れに沿って刀を滑らせて、懐に飛び込んで。急所にはならない、肩に刀を突き立て＿＿＿＿










「ねぇオネーサン、俺の相手もしてよ」










『っ！！』






＿＿＿＿＿＿＿＿＿られる訳もなく。







(っあっっっぶな！！！躊躇ないじゃん！！怖いんだけど！)






腹に神威の拳が飛んできたのでスレスレで避けた。きっと私の危機回避能力が凄くなければ当たってただろう確実に。怖。






高杉「テメェ……俺も狙ったろ」



神威「あ、バレた？」






………………うん怖い！！！！！



だがまあこの通り、攻撃を避けるだけなら私も余裕だ。時間稼ぎになるならそれでもいい。

だが全蔵君達に目移りされたら困る。だから反撃をしたいところなんだが……でもそれが難しい。






『＿＿＿な、』






ヒュッ、と神威の突きが飛んできた。

条件反射で姿勢を低くし攻撃を避ける。そのまま蹴りで足をはらうが空中で体勢を整えられた。






神威「あはっ、久しぶりにオネーサンと殺り合うね！やっぱり物凄く面白いなぁ！ねぇシンスケ、もしこの戦いに勝ったらオネーサンを攫っちゃってもいいかな？」



高杉「さぁ？良いんじゃねぇか？単身で乗り込むなんざそれ程の覚悟があって来たんだろ？」



『一応私、君達の敵に当たるんだけどなぁ……！！』






目の前で呑気な会話をする二人にムカつく。だがそれと同時に冷や汗が出る。だって一進一退しているとはいえまだ私はコイツらに一撃すら入れてない。






『どこまでも苛つかせてくれる……！』






口元に笑みだけ浮かべて目の前の悪党を睨めば、一方は目をそっと伏せ一方は嬉しそうに笑った。






神威「いいね、その目……相変わらず最高に屈服させたくて興奮するよ」



『吐かせ変態』










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