１２０話 ページ23
パァンと放たれた一発目の弾丸は見事的中し、一匹目の虫を撃ち落とした。
そこで私は違和感を感じる。
本当なら撃たれた方の拳銃は弾丸一発分軽くなるはずだ。
それなのに重さは全く変わらないように思える。
｢っ……｣
考えごとをする暇も与えてくれず、次々と向かってくる虫。
とりあえず気にせず撃ち続けることにした。
引き金を引くたびに少し上にはじかれる腕を見据えて構える。
銃弾の衝撃に耐えられず砕けた機械の破片が飛んできたのもするりとかわした。
私は、こんなに銃の扱いに長けていただろうか。
うしろから来る虫に対して、耳に届く音で動いて狙うことなくその虫を撃ち落とす。
頭で判断するというよりも本能、体が勝手に動く。
そんな感覚。
たんたんたんっ。
まるでダンスを踊るかのように動き回りながらものの一分ほどで虫を全滅させた。
｢どういうこと……？｣
やっと落ち着けるようになってそう呟く。
自分で自分がよく分からなくなっていた。
それに弾丸。
一度も装填することなく、弾は放たれ続けた。
｢よくやったな。合格だぞ｣
再びスピーカーからリボーンくんの声が聞こえてきた。
カメラに向かって私は話しかける。
｢リボーンくん、私一度も弾を装填してない。それに私、絶対こんなに銃の扱い上手くなかった｣
機械音とともに自動ドアが開き、室内にリボーンくんが入ってくる。
私の問いかけは届いていたようで、それに対する答えを直接教えに来てくれたようだった。
｢聞かせるより、見せた方が早いと思ったんだ｣
疑問符を頭の上に浮かべていると｢まあ座れ｣と地面を指される。
ちょこんと体育座りをするとリボーンくんは立ったまま話を始めた。
｢まず弾丸についてだ。それはお前にしか……厳密には大空の炎が扱える奴しか撃つことができないんだ。貸してみろ｣
床に置いていた拳銃をリボーンくんに渡す。
引き金を引いてもカチリと音がするだけで弾は出てこない。
｢これはAに流れる大空の炎をエネルギーとして弾が生成される。つまり、Aからの炎が途切れない限り無限に弾が装填される仕組みなんだ｣
｢だから、リボーンくんが撃っても弾が出てこなかった｣
コクリと頷くリボーンくんは｢もう一つについてだ｣と銃を返して解説を始めた。
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小学7年生(プロフ) - モナ子さん» ありがとうございます！楽しんでいただけたようで何よりです(^-^) 頑張ります、ありがとうございます！！ (2020年9月24日 19時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
モナ子 - 面白すぎて一気に読んじゃいました！番外編最高すぎます…( ・∇・) こういうのって大体キャラ崩壊してるのに作者様のキャラはキャラのままで尊敬します！これからも頑張ってください！ (2020年9月23日 21時) (レス) id: 2a3f107de3 (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - めろさん» めろ様、コメントありがとうございます。大変お待たせしましたがこの度連載再開させていただきます。もしよろしければ暇つぶし程度にお使いください。作者の体調まで気にしてくださり感謝致します。めろ様も十分お気をつけくださいませ。 (2020年8月22日 20時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
めろ - 久しぶりにずっと楽しんで読めれる作品に出会ったので更新停止とても悲しいです（ ; _ ; ）書き直しの更新楽しみにまってます、世界情勢も大変な状況なのでお体にお気をつけてくださいね。 (2020年8月10日 14時) (レス) id: afb9e59317 (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - トツキさん» トツキ様、コメントありがとうございます。そんなことを言っていただけてとても光栄です。できるだけ早めに更新出来るよう書き直しを進めさせていただきますので、お待ちいただけると嬉しいです。 (2020年5月26日 14時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学7年生 | 作成日時：2020年5月2日 20時
