１１９話 ページ22
｢オレは別室からモニターで見てるからな。合格基準になったらまた来るぞ｣
そう言ってリボーンくんは大小様々な虫が飛ぶ部屋に私を置き去りにした。
私は虫があまり得意ではなく、むしろ苦手だ。
けれどそこにいる虫は一目で機械だと分かるような姿かたちをしていたので嫌悪感はそこまで大きくはない。
それでも羽音に不快感を覚えるのは人間の
｢まずスクアーロに貰ったっていう匣を開匣しろ｣
スピーカーから聞こえてくるリボーンくんの声に従って私は匣に人差し指にある大空のリングをあてた。
中から出てきたのは前と同じ拳銃。
｢準備はいいな。その虫たちはお前に容赦なく攻撃を仕掛けてくる。そこにいる全部を破壊することができれば合格だ｣
｢えっ、いやでも……｣
この拳銃が以前私にリボーンくんが渡してくれた物と同じような物なら弾数は最大六発。
だが、虫は明らかにそれよりも多かった。
羽の動く音が耳障りで眉間に皺が寄る。
詰め込むための予備の弾丸も私は所持していない、匣からも出てきていない。
｢炎、消すんじゃねーぞ｣
ボウボウと、覚悟を薪にして燃え続けている橙の炎。
それも修行のうちだろうか。
虫の数と弾を当てることを考えたら覚悟なんですぐに消えてしまいそうだった。
｢始めるぞ｣
プツンとスピーカーが切れる音がして、次の瞬間、虫たちの目の色が緑から赤に変わった。
それと同時に猛スピードで私に向かってきて、その速さたるや撃ち出される弾丸とほぼ変わらないのではと思うほどだ。
勢い余って壁に激突した虫はコンクリート製の壁に突き刺さっていて、当たったらまずいことが分かる。
乏しい動体視力と運動能力を惜しむことなく使い、私は修業に挑んだ。
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小学7年生(プロフ) - モナ子さん» ありがとうございます！楽しんでいただけたようで何よりです(^-^) 頑張ります、ありがとうございます！！ (2020年9月24日 19時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
モナ子 - 面白すぎて一気に読んじゃいました！番外編最高すぎます…( ・∇・) こういうのって大体キャラ崩壊してるのに作者様のキャラはキャラのままで尊敬します！これからも頑張ってください！ (2020年9月23日 21時) (レス) id: 2a3f107de3 (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - めろさん» めろ様、コメントありがとうございます。大変お待たせしましたがこの度連載再開させていただきます。もしよろしければ暇つぶし程度にお使いください。作者の体調まで気にしてくださり感謝致します。めろ様も十分お気をつけくださいませ。 (2020年8月22日 20時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
めろ - 久しぶりにずっと楽しんで読めれる作品に出会ったので更新停止とても悲しいです（ ; _ ; ）書き直しの更新楽しみにまってます、世界情勢も大変な状況なのでお体にお気をつけてくださいね。 (2020年8月10日 14時) (レス) id: afb9e59317 (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - トツキさん» トツキ様、コメントありがとうございます。そんなことを言っていただけてとても光栄です。できるだけ早めに更新出来るよう書き直しを進めさせていただきますので、お待ちいただけると嬉しいです。 (2020年5月26日 14時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学7年生 | 作成日時：2020年5月2日 20時
