１４５話 ページ48
｢勝手に持ち出しちゃだめじゃないユニちゃん。それは僕の
我が子のイタズラを見守るかのように白蘭さんは笑った。
大事な物の割にはあまりに落ち着いた態度。
まだ余裕があるのだろう。
｢ちがいます。これは私が預かったものです。それに、あなたが持っていてもそれは７³とは言えません｣
｢ん？｣
｢なぜなら……おしゃぶりは魂なくしては存在意義を示さないのです｣
ユニちゃんの手元のおしゃぶりが強い光を放った。
｢あんなに輝くものなのか｣｢何であの子が光らせられるの｣と入江さんとツナくんが驚愕していたが一番興味深そうにそれを見たのは白蘭さんだった。
｢そういうわけか！ すごいよユニちゃん、やればできるじゃない！｣
ユニちゃんに近付こうと足を動かす白蘭さん。
｢やはり僕には君が必要だ。さあ仲直りしようユニちゃん｣
｢こないで！ もうあなたには私たちの魂を預けるわけにはいきません｣
｢なーに勝手なこと言ってんの？ それ持って逃げるんなら世界の果てまで追いかけて奪うだけだよ｣
今までの飄々とした声色とは違う、僅かに低い声。
当事者ではないのに何故か怒られているような気持ちになって、体が固まってしまった。
｢さぁ帰ろう。僕のところへ戻っておいで｣
伸ばされた右手とともに｢ほら｣と声がかけられる。
ユニちゃんも私と同じように体が強ばっているようで動けないでいた。
｢ツナ君！ 助けてあげて！｣
京子ちゃんの必死の声がツナくんにかけらた。
――そこに、ズガンッと全てを黙らせるようにひとつの銃声が響いた。
少女に向かって伸びていた手は引かれ、白蘭さんの右の袖は一部が破けている。
あの場所に発砲された銃弾がかすったのだろう。
｢リボーン！｣
｢おじさま！｣
その小さな体にはどう考えても不釣り合いな真っ黒の拳銃を持った彼を、ツナくんとユニちゃんがそれぞれ呼ぶ。
｢図に乗んなよ白蘭。てめーが誰でどんな状況だろうと、アルコバレーノのボスに手を出すんなら……オレが黙っちゃいねーぞ｣
リボーンくんは、次は当てる、とでも言うかのように白蘭さんを睨みつけた。
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小学7年生(プロフ) - モナ子さん» ありがとうございます！楽しんでいただけたようで何よりです(^-^) 頑張ります、ありがとうございます！！ (2020年9月24日 19時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
モナ子 - 面白すぎて一気に読んじゃいました！番外編最高すぎます…( ・∇・) こういうのって大体キャラ崩壊してるのに作者様のキャラはキャラのままで尊敬します！これからも頑張ってください！ (2020年9月23日 21時) (レス) id: 2a3f107de3 (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - めろさん» めろ様、コメントありがとうございます。大変お待たせしましたがこの度連載再開させていただきます。もしよろしければ暇つぶし程度にお使いください。作者の体調まで気にしてくださり感謝致します。めろ様も十分お気をつけくださいませ。 (2020年8月22日 20時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
めろ - 久しぶりにずっと楽しんで読めれる作品に出会ったので更新停止とても悲しいです（ ; _ ; ）書き直しの更新楽しみにまってます、世界情勢も大変な状況なのでお体にお気をつけてくださいね。 (2020年8月10日 14時) (レス) id: afb9e59317 (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - トツキさん» トツキ様、コメントありがとうございます。そんなことを言っていただけてとても光栄です。できるだけ早めに更新出来るよう書き直しを進めさせていただきますので、お待ちいただけると嬉しいです。 (2020年5月26日 14時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学7年生 | 作成日時：2020年5月2日 20時
